第4回想いを伝えるカード大賞
7月10日「9人が集まった日」伊藤まゆさん
届けたいメッセージ
8人の友人へ、感謝の気持ちを伝えるカードを制作しました。全員の好きな色を使ったカードが揃うと花の形が完成し、また会って話に花を咲かせられるようにという願いも込めました。カードをきっかけにまた9人で楽しい思い出が作れますように。
選考理由
〇 (株)博報堂アートディレクター 杉山ユキ
友達とみんなで楽しく会う、あたりまえの日常が、あたりまえじゃなくなってしまった今。
9つのハートが集まってひとつのお花ができあがるアイデアはとても素敵だと思いました。
カードを見ていると、集まったときのみんなの笑顔が思い浮びます。
〇 (株)サインコサイン 代表取締役 加来幸樹
いずれの作品も想いが作り込みにあらわれた心動かされる作品ばかりだったのですが、中でも贈られた人が受け取った瞬間の感動の大きさを想像しながら審査しました。
本作品は、人と人が簡単に会えなくなってしまった社会情勢の中でも、また会える日までの希望と再会できたときの感動を生み出す工夫が施されたカードデザインになっており、また純粋にカードとしての美しさも優れている点から大賞に選出させていただきました。
〇 公益社団法人 日本広告制作協会 理事長 梶原鉄也
カードは一度渡してしまえば完結するものが多いが、このカードは「また集まれる」仕組みを持たせており、今回のコロナが落ち着き、皆さんが集まれたら、あの時はこうだったとか、いろんな話で盛り上がれそうです。この先の楽しみ盛り込んだ視点が素晴らしいと思います。
杉山 ユキ 賞(審査員賞)
「禁煙」齋藤 汐音さん
届けたいメッセージ
禁煙のできない友達に、吸いたくなったら一本づつ読んでもらうようお願いしました。
選考理由
仲の良いお友達だからこそ、禁煙を応援してあげたい。でも、ことばで何度も「禁煙してね」とは、言いづらい。言われるほうも、だんだんと嫌な気持ちになってしまいそうです。
このカードには、ことばでは伝えづらいことを、クスっと笑ってしまうようなメッセージに変えてしまう魅力を感じました。作り手の、お友達への想い、やさしさが伝わってくるからでしょう。お友達の禁煙、成功すると良いですね。
加来 幸樹 賞(審査員賞)
8月14日「これからもよろしくね」田畠 史菜さん
届けたいメッセージ
8月14日で今のバイトを始めてから1年が経ちました。人見知りで、焦ると失敗も多い不器用な私がバイトを続けられるのは、周りのみんなのお陰です。私が打ち解けられるようにアドバイスをくれたり、食事会を開いてくれたり、 可愛いあだ名を考えてくれます。また丁寧に仕事を教えてくれます。このカードでみんなに私のことをもっと知ってほしいし、会話のきっかけを作りたいです。
選考理由
人見知りで不器用な方ということなのですが、このカードを受け取ったときのバイト仲間の皆さんの感動や驚きをすごく想像することができました。丁寧に自分らしく作り込まれたカードの仕掛けと等身大で心のこもったメッセージを通じて、普段はなかなか伝えられない「自分の頭の中」が面白くわかりやすく伝えられたのではないでしょうか。とても想いの伝わるカードデザインだと思いました。
KOSE 賞(協賛企業賞)
8月16日「祖父母の畑のすいか」河元 香凜さん
届けたいメッセージ
毎年夏になると、祖父母の家に遊びに行くのですが、そのとき畑で育てた、大きくて甘いすいか食べるのが、一年の楽しみでした。
しかし、今年は帰省することができなくなってしまい残念がっていると祖父母が、すいかを宅配で届けてくれました。
そんな祖父母に感謝を伝えたいのと、来年こそは一緒にすいかを食べたいと思い、制作しました
選考理由
〇 株式会社コーセー 宣伝部宣伝企画PR課 山内 鞠那
この度は授賞誠におめでとうございます。
カードを開いた時に広がる田んぼが、細部まで非常に丁寧に描かれていて素敵だと思いました。河元様の、ご祖父母様を想う温かい気持ちが伝わってきます。来年こそは一緒においしいスイカを召し上がれると良いですね。
クリンスイ 賞(協賛企業賞)
母の日「素直に言えないけど
いつもありがとう!」片岡 美亜さん
届けたいメッセージ
すぐに消えるメッセージでコミュニケーションを取る私たち。ずっと残る言葉を書くことは、ハードルが上がっているように感じます。しかし、感謝の気持ちを残したいという想いは今も昔も変わらないはず。残したくないけど残したい。母への日頃の感謝を伝えるため、せめぎ合う二つの気持ちを手紙にしました。手話と口の形で文字を表現し、ルーペをかざすと一文字ずつ読めるようになっています。(イ・ツ・モ・ア・リ・ガ・ト・ウ)
選考理由
〇 三菱ケミカル・クリンスイ株式会社 広告宣伝部・クリエイティブ企画販売部 戸越 隆弘
感謝の気持ちをカードにしたためるのは、少し恥ずかしいかもしれません。このカードには文字は一切なく、でもこの仕掛けで感謝の気持ちを伝えています。照れ隠しのツールの役割もしていますね。お母さんにもぜひ見せて、反応を聞かせてもらいたいです。
OAC特別賞
3月31日「父の定年退職日」乾 志帆さん
届けたいメッセージ
家族のために働いてくれていた父へ贈る感謝の気持ちと、定年後は趣味の野球の為に、自分の為に、時間を大切にしてほしいという思いを込めて制作しました。普段は恥ずかしくて言葉にできない気持ちを手紙に込めて。
選考理由
〇 公益社団法人 日本広告制作協会 理事長 梶原鉄也
私にも娘がいて、そして私も今年60歳。このカードには物語を感じ、ホームベース付近でお父さんを迎える姿にジーンときました。また、OACの選考委員20数名の中での選考時点で、最も得票数の高かった作品でもあります。お父さん、今後も好きな野球を続けていくんでしょうね。