THE ORGANIZATION OF ADVERTISING CREATION
OAC 社団法人 日本広告制作協会
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■2003デザイン系専門学校とOACの情報交換会

●日時  2003年7月4日(金)午後12時〜午後4時
●場所  グランドヒル市ヶ谷(東京都新宿区)
●参加者  <学校> 12校・20名
阿佐ヶ谷美術専門学校、御茶ノ水美術専門学校、東京デザイナー学院、東京デザイン専門学校、東北電子専門学校、東洋美術学校、日本デザイナー学院、日本デザイン専門学校、日本電子専門学校、バンタンクリエイティブスクール、町田・デザイン専門学校、山脇美術専門学院
<人材派遣会社(賛助会員)> 3社・3名
(株)クリーク・アンド・リバー社、(株)JALビジネス、(株)マスメディアン
<OAC> 17社・20名
●内容
第一部/情報交換会
12:00 開会 司会:倉垣光孝
<人材開発部会/リクルート情報委員会副委員長>
12:20〜12:50 昼食
13:00 OACからの挨拶:服部邦繁(理事長)
13:10〜14:45 情報交換会
14:45〜15:00 休憩
第二部/情報交換会
15:00〜16:00 情報交換会

 人材開発部会のリクルート情報委員会主催による、恒例の「デザイン系専門学校とOACの情報交換会」が2003年7月4日、グランドヒル市谷において開催された。
昨年を上回る参加者が集まり、活発な議論が展開された。今回は初めて、人材派遣会社から代表の方に参加していただき、客観的な視点から広告制作業界の求める人材像について紹介をいただいた。

 まず、OAC服部理事長より「今年のOACの目標である『会員の拡大』が就職難の専門学校生にとってもメリットが大きい。広告制作業界を活発にするための意見交換を望みます。」との挨拶があり、続いて植本人材部会部会長が、事前に行われたOAC会員社のアンケート集計をもとに企業が新卒者に求めている人材像の傾向を紹介した。厳しい状況が続く広告制作業界において、新卒には「即戦力となりうる能力」が求められていること、またその即戦力の中身にも変化がみられる点が強調された。アンケート結果から、会員社では、コミュニケーション能力、理解力、一般常識や、礼儀といった項目を重視する傾向が紹介された。
各専門学校からは、カリキュラムや授業内容等の問題が上げられた。

 人材派遣会社の方からは、「プロデューサー職(営業職)へのニーズが高まっていること」や「マックの技術があるだけでは就職が難しくなっている」点などが指摘された。学校側からは、おもに学生の意識の低さを嘆く声が聞かれた。「2年間の授業の中で、専門知識と一般常識を企業の求めるレベルにすることには限界を感じている」といった声さえ聞かれた。

 第二部は、インターンシップ制度の現状についての意見交換から始まった。司会の倉垣氏より、インターンシップに協力する会員社が減少していることが紹介され、廃止も視野にいれた見直しの必要性が指摘された。これに対し、学校側からは、学生からのニーズも高く、また効果もあるとして制度を続けていきたいという強い要望があった。これについては、目的の明確化や制度を改良することでより機能するよう、意見交換を重ねていくことになった。

 最後は、バンタンクリエイティブスクール木内氏より「企業と学校がより密接な関係を持って、社会状況の変化に対応していきたい。特に学校がもっと現実の社会で求められる人材像を知り、若者がもっと広告業界に参入すれば、業界も活性化するのではないだろうか。」という言葉で締めくくられた。
 
人材派遣会社からは、現在、制作会社で必要とされる人材の傾向について意見が述べられた。

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