THE ORGANIZATION OF ADVERTISING CREATION
OAC 社団法人 日本広告制作協会
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■経営部会「アドフェスト2007&バンコク制作会社視察ツアー」

日時 3月16日(金)午後4時45分集合〜20日(火)午前7時15分解散
会場 タイ・パタヤ 〜 バンコク
参加者 OAC経営部会委員を中心に計13名

経営部会の3月の定例部会として、OACでは初となる海外ツアーを実施しました。ツアーの主な目的は、アジア最大の広告コンテスト「アドフェスト2007」の視察と、急成長するタイ・バンコクの広告制作会社への訪問・見学。合計13名が参加し、約4日間の楽しい時間をともに過ごしました。
このツアーの実現にあたっては、佐藤文則委員をはじめとする株式会社セットインターナショナルの皆さまにたいへんなお骨折りをいただきました。社内にツアー事務局まで設け、企画と運営を全面的に仕切っていただいたことで、まったく混乱なく全員が快適に海外の視察旅行をつづけることができました。

3月16日(金)成田出発
午後7時に成田空港を出発し、午前2時(現地時間午前0時)にバンコク空港到着。そのままクルマで2時間移動し、パタヤパークホテルへ。就寝。翌日は朝8時に集合してアドフェストの会場へ出発です。

3月17日(土)「アドフェスト2007」視察
アドフェストは、全アジア主要12カ国の広告代理店、広告制作会社約300社が参加して毎年盛大に開催されるアジア最大の広告コンテストです。3月14日から開催されており、われわれ一行はその最終日に会場入りしました。
当日のプログラムは、コンテストの最終選考作品の発表ならびに受賞作の発表、海外クリエーターの講演、そして表彰式と充実です。まずは、大ホールでテレビCMのノミネート作品の鑑賞からスタート。日本はもちろんアジア各国のCMが上映、どれもクオリティが高い。ただし日本語字幕はありません。会場内には日本の広告代理店から来た若いクリエーターの姿も多数見うけられました。また、広いロビースペースにはお茶や軽食も用意され、ゲッティ・イメージズやJAC(日本テレビコマーシャル制作社連盟)のブース出展などもありました。
昼食はブッフェスタイル、大会場で参加者全員が一斉に食事します。軽くビールも飲めます。いかにもお祭りといった賑やかさで、楽しいひとときを満喫。
食事の後、午後からは巨大な通路をギャラリーとした会場で、膨大な数のグラフィック作品を見て回りました。新聞広告、雑誌広告、ポスター、とにかくものすごい数です。しかもクリエイティブレベルが高いだけでなく、オリジナリティにあふれ、広告づくりを楽しんでいる感じ。DMもアイデア物・立体物がふんだんに展示されてあって、時の経つのを忘れました。
アドフェスト視察後は、クルマでバンコクへ。インペリアルクイーンズパークホテルにチェックイン。夕食は中華料理店に繰り出し、たっぷり飲み、たっぷり食べました。アドフェストのコンテスト結果については、日本勢が健闘。全10部門中4部門で最高賞を受賞しています。
 
3月18日(日)フリータイム
この日は終日フリータイムです。ゴルフ組と観光組に分かれて、のんびりとタイの一日を過ごしました。もちろん夜はみんなが集まってタイ料理店へ。連日の宴です。

 


3月19日(月)バンコクの制作会社訪問・見学
このツアーの2つ目の目的です。朝9時にホテルを出発し、成長著しいタイ・バンコクの広告会社を3社訪問。事業内容やビジョン等の説明を受けるとともに、スタッフの働く制作現場を見せていただきました。3社に共通していえるのは、ビジネスに対する熱意がものすごいこと。そして、先進の機材・システムがふんだんに導入されていること、オフィス環境が広くて快適なこと、そこで働く社員がとてもリラックスしていていい顔をしていたこと。こちらが想像していた以上にタイの広告業界は進歩的でした。
訪問した3社の業態・特長については、以下の通りです。

■カンタナプロダクション
プロダクションというよりマスメディアの総合会社とも言うべき規模と内容でした。広告だけでなく映画・アニメーション・テレビ番組の製作まで手掛けています。スタッフは300名以上で、グループ会社を合わせるとなんと社員3,000名を超える大会社。会社の敷地は素晴らしく広く、設備も最新のシステムがいろいろ揃っていました。海外進出にも積極的で、ベトナム、カンボジアには放送局までもっているとのこと。いまは日本のマーケットに興味があり、進出を狙っているそうです。

■68STUDIO
日本人を含め何人ものカメラマンをかかえる撮影スタジオです。多くの日本企業の撮影も手掛けています。最新のドーム型スタジオを備え、トヨタやホンダなど4輪車の撮影にも対応。新車をはじめとするマル秘案件にも応えられるよう、建物の構造にも工夫を凝らしていた先進のスタジオでした。ちなみに、われわれ一行はこのスタジオのダイニングでお昼ご飯をご馳走していただきました。多彩な前菜と、むちゃくちゃ美味いグリーンカレー、豪華なデザートまでついたスペシャルタイ料理ランチに舌鼓。ほんとうにおいしかった。ありがとうございました。

■CREATIVE JUICE/G1
2002年10月設立のただいま急成長中の広告会社です。CEOは、17日のアドフェストで講演されていたウィタワット・ジャヤパニ氏。そのCEO自らがスライドや映像でわれわれに会社のプレゼンテーションをしてくださいました。創業からずっと、業績は素晴らしい。その秘密がコンサルティング力とクリエイティブ力にあると強調され、実際、アドフェストでは何度も優勝、今回も多数の作品をノミネートさせていました。「当社が担当したすべてのクライアント企業が増益を遂げている」と自信たっぷりに話される姿が印象的でした。
3社訪問の後は、日本料理店で最後の晩餐。参加者全員での記念撮影を終え、現地時間の午後11時30分、帰国の途に着きました。
今回のツアーは、広告制作会社の経営に携わる者同士が共通の目的をもって4日間ものあいだ一緒に行動し、食事をともにし、多くを語りあったという点で、非常に有意義な体験でした。このようなツアーの機会がいつかまた持てることを願ってやみません。

以上(報告者:経営部会副部会長 杉谷一郎)


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