3月19日(月)バンコクの制作会社訪問・見学 このツアーの2つ目の目的です。朝9時にホテルを出発し、成長著しいタイ・バンコクの広告会社を3社訪問。事業内容やビジョン等の説明を受けるとともに、スタッフの働く制作現場を見せていただきました。3社に共通していえるのは、ビジネスに対する熱意がものすごいこと。そして、先進の機材・システムがふんだんに導入されていること、オフィス環境が広くて快適なこと、そこで働く社員がとてもリラックスしていていい顔をしていたこと。こちらが想像していた以上にタイの広告業界は進歩的でした。 訪問した3社の業態・特長については、以下の通りです。 ■カンタナプロダクション プロダクションというよりマスメディアの総合会社とも言うべき規模と内容でした。広告だけでなく映画・アニメーション・テレビ番組の製作まで手掛けています。スタッフは300名以上で、グループ会社を合わせるとなんと社員3,000名を超える大会社。会社の敷地は素晴らしく広く、設備も最新のシステムがいろいろ揃っていました。海外進出にも積極的で、ベトナム、カンボジアには放送局までもっているとのこと。いまは日本のマーケットに興味があり、進出を狙っているそうです。 ■68STUDIO 日本人を含め何人ものカメラマンをかかえる撮影スタジオです。多くの日本企業の撮影も手掛けています。最新のドーム型スタジオを備え、トヨタやホンダなど4輪車の撮影にも対応。新車をはじめとするマル秘案件にも応えられるよう、建物の構造にも工夫を凝らしていた先進のスタジオでした。ちなみに、われわれ一行はこのスタジオのダイニングでお昼ご飯をご馳走していただきました。多彩な前菜と、むちゃくちゃ美味いグリーンカレー、豪華なデザートまでついたスペシャルタイ料理ランチに舌鼓。ほんとうにおいしかった。ありがとうございました。 ■CREATIVE JUICE/G1 2002年10月設立のただいま急成長中の広告会社です。CEOは、17日のアドフェストで講演されていたウィタワット・ジャヤパニ氏。そのCEO自らがスライドや映像でわれわれに会社のプレゼンテーションをしてくださいました。創業からずっと、業績は素晴らしい。その秘密がコンサルティング力とクリエイティブ力にあると強調され、実際、アドフェストでは何度も優勝、今回も多数の作品をノミネートさせていました。「当社が担当したすべてのクライアント企業が増益を遂げている」と自信たっぷりに話される姿が印象的でした。 3社訪問の後は、日本料理店で最後の晩餐。参加者全員での記念撮影を終え、現地時間の午後11時30分、帰国の途に着きました。 今回のツアーは、広告制作会社の経営に携わる者同士が共通の目的をもって4日間ものあいだ一緒に行動し、食事をともにし、多くを語りあったという点で、非常に有意義な体験でした。このようなツアーの機会がいつかまた持てることを願ってやみません。
以上(報告者:経営部会副部会長 杉谷一郎)