THE ORGANIZATION OF ADVERTISING CREATION
OAC 社団法人 日本広告制作協会
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■OAC協賛「第47回 学生広告展
(東京学生広告研究団体連盟学生広告展)」

日   時 2006年12月8日(金)〜10日(日)
午前11時〜午後7時30分
会   場 Fannane Gallery Space(青山表参道)
主   催 第51期「東京学生広告研究団体連盟」
加盟大学/東京経済大学、東洋大学、日本大学、法政大学、明治学院大学
協   賛 (社)日本広告制作協会(OAC)、(株)電通、(株)大広(博報堂DYグループ)
広 告 主 (株)パイロットコーポレーション
対 象 商 品 「Dr.Grip」シャープペンシル
「HI-TEC-C coleto」カラーボールペン
応募作品点数 GR部門=59点/COPY部門=53点/CF部門=56点/RA部門=37点

●これからも継続的に、グラフィック部門にOAC賞5万円を贈賞
OAC(日本広告制作協会)ではここ数年、「大学広研」(東広連)の「広告展」の審査をはじめ、セミナー、懇談会を開催するなど、各大学の広研と積極的に絆を深めてきました。
特に広告産業への就業をめざす学生諸君にとって、制作会社の経営者、クリエーター、プロデューサー等の生の声は、指針の参考になる場であったと思います。
今回の「広告展」については、従来の作品に較べても格段にレベルがアップし、見ごたえ、聴きごたえのある作品に数多く出会えたと思います。特にグラフィック部門にOAC賞を贈賞するにあたっては大変選考に苦慮しました。しかし、あくまでも“広告としての完成度の高いもの”をという視点で選んだつもりです。
私たちOACでは、この賞をこれからも継続的に贈り続けていきたいと考えています。それが、未来のクリエーターである学生諸君にとって、少しでも作品創りの励みになってくれたらと思います。
今年もまた、この「東広連」には新しい仲間達が加わり、さらに活気のある集まりに育って行くことでしょう。それはまた、OACにとっても歓迎すべきことで、これからも協力は惜しまないつもりです。

● 白熱の一次審査
OACが審査を受け持つのは、グラフィック部門とコピー部門。
審査はまず、GR/COPYそれぞれ、作品データを収めたCD-R、およびA4出力とキャプション(作品意図)によって行われました。

【一次審査:日時 2006年10月10日〜13日】
審査にあたっては、グラフィック部門・コピー部門共に、(株)マックス・アドバタイジング・アソシエーションのクリエティブディレクター:植本正彦氏とコピーディレクター:森下康幸氏が選考にあたりました。

一次審査では、「企画力」(マーケティング、コンセプト、アイデアなど)、「表現力」(技術力、どう伝えるか、など)、「総合力」(完成度、いかに伝わったか、全体的なバランス)について、それぞれ10点ずつ、計30点満点で採点。
作品に対するコメント(寸評)も明記しながらの審査となりました。
全作品の中から、上位15作品を一次審査通過として選考しました。

[一次審査のコメント]
グラフィック部門担当:植本正彦氏
「学生の作品としては一定レベルに達しているものも見受けられましたが、若干新鮮さに欠けていたきらいがあります。経験と技術が伴う『表現力』が重要なのは言うまでもありませんが、大事なのはまず『企画力』です。せっかくの、若く柔らかな感性と視点の面白さ、そしてトレンドの見極めを十分に発揮し、もっと企画力を高めていくことを期待します。」

コピー部門担当:森下康幸氏
「若さ故に経験が乏しい。だから作品がツマラナイ、ということではないことが、今回、作品に接して気づかされました。ピカリと光る原石にも出会えました。今回感じたことは次の3つ(すべて自分のことはタナに上げて…)。
1)いたずらに難しく考え過ぎ。
2)コンセプトの浅さ・狭さ。
3)その広告を見る人(ユーザー)への想像力の欠如。
『理』に走り過ぎず、『策』におぼれず、とにもかくにも、数をこなすこと。ぜひ、Dr.Gripでコピー100本ノックを。血ヘドを吐くぐらい書きまくってください。」

●本審査で「大賞」決まる
【本審査会:日時 2006年10月22日】
本審査会は、クライアントである(株)パイロットコーポレーションをはじめ(株)電通、(株)大広(博報堂DYグループ)の各氏が選考にあたり、大賞やOAC賞をはじめ、各部門ごとに最優秀賞、優秀賞が選出されました。
  • 学生広告展大賞(COPY=日本)
    「疲れまペン。」
  • OAC賞(GR=日本)
    「忘れていませんか?」
  • クライアント賞(COPY=東京経済)
    「スラスラ書ければ、素直に書ける」
  • 大広賞(CF=明治学院)
    「Dr.Grip 白書」
  • 電通賞(RA=日本)
    「女たらし」
  • 学生賞(GR=法政)
    「By 秀吉☆」
他、GR、COPY、RA、CF各部門で、最優秀賞と優秀賞、各 1点ずつ受賞。



[本審査員のコメントから]
(株)パイロットコーポレーション:佐々木 隆氏
「商品説明と私どもの思いをよくご理解の上制作していただいたと思います。素敵な広告作品がたくさんありました。」
(株)パイロットコーポレーション:田中 万里氏
  「心に残る多くの作品があり、感謝しています。ゆっくりと味わいたいです。」
(株)電通:佐藤 仁氏
  「映像とか音とかねよくできているなぁ。審査は2回目ですが、さらにレベルが上がっていて感心しました。でも、一番大切なのは企画の元になるコトバだと思います。今年の大賞もコピー部門だったし。各部門の優秀作品にもきちんと伝わるコピーがありました。ともあれ、みんなが楽しそうに広告をつくっているのが伝わってきて、なんだかうれしくなりました。数年後、一緒に働けることを楽しみにしています。」
(株)大広(博報堂DYグループ):石崎 成友氏
  「実力伯仲、僅差での審査が多かった。これが今年の印象。技術面や発想力、プレゼン力など、数多くが〈バランスのとれた作品〉であったと高く評価します。
また、落選された方も、がっかりせず、ぜひ前向きにこの結果を受け止めてください。『負けないと絶対に強くならない』---これが広告業界の常識。負けこそ、強さの秘訣です。
なお、大広賞は〈商品に感情移入を促し、また見たくなる作品〉を理由に、『Dr.Grip白書』を選出。フラれて敗北し、その後、復活するペンの姿に、〈視聴者へのエール〉を感じました。
残念なことに広告業界は、弱者に厳しく、とても不公平な社会。だからこそ公平に、一生懸命審査しました。この結果を気に入っていただければ幸いです。
  

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