THE ORGANIZATION OF ADVERTISING CREATION
OAC 社団法人 日本広告制作協会
NEWS! イベント&セミナー情報
■第1回 OACクリエイティブ・セミナー2008
 <神話崩壊時代のポストクリエイティブ>

日 時 2008年2月14日(木)13時30分〜17時30分
会 場 グランドアーク半蔵門(富士の間・西)
主 催 OAC「クリエイティブ部会」

WEB2.0時代の到来、「マネタリー経済」と「ボランタリー経済」の融合、「ピラミッド型」から「リゾーム型」マネジメントへの進化、会社や社会への所属意識から、結属時代へ。18世紀の産業革命以来の経済や意識の大変換期を迎えている。今までの神話が続々と崩壊し、新しい時代が確実に始まっている。そんな時代に柔軟に変革し続け、いち早く活躍している方々を迎え、変革のヒントとなるお話を聞くセミナー。
 
Session 1「Designing Design」
原 研哉氏
「もの」から「こと」へ変貌するクリエイティブ、クリエイティブのフィールドはますます広くなる。時代を先駆け、「もの」創りから「こと」創りを志向。自然体で、常に時代を一歩先駆ける、意味にこだわる原 研哉氏のクリエイティブ・スピリッツに迫る。
「Tokyo Fiber 07_Sense ware」
原 研哉氏が最近手がけた仕事のひとつ。日本の繊維技術を世界に広げようという企画。
先の見えない時代とよく言われるが、こんな時代こそクリエイティブが力を発揮できるチャンスと考える。クリエイティブとは、他の人が気づかない新しい道をみつける作業であるからだ。通常、繊維産業はフランスを頂点にしたピラミッド型であるが、日本が得意とする繊維技術を別の新しい頂点とした構図を創るため、あえて「Tokyo Fiber 07_Sense ware」は東京開催とした。新素材を媒体に、まったく新しい発想の商品を、クリエイターと企業の協同で開発した。
「無印良品」
巨匠・田中 一光氏の後を受け、「無印良品」のディレクションを担当。デザインは「そうじ」と原氏は表現。シンプルで美しいものを目指している。使っているフォントもリュウミンのみで、字間と行間がすべてと語る。



 

Session 2『対談』
吉田 稔氏 vs. 杉山 芙沙子氏
「神話崩壊」から「神話創造」へ、クリエイターの時代到来。スポーツ界とクリエイティブ界より、神話創造を現在進行形で実践中のお二人を迎えてのハンマーセッション。クリエイティブで刺激的なお二人の生き様を通して、クリエイターのあるべき姿と変革のヒントを探る。

ミスにも2種類ある。「実行したことによるミス」と「何もやらないことによるミス」である。どうせミスをするなら、何かをやってミスしたい。単身イギリスに渡ってプロサッカー選手にチャレンジしたが失敗、挫折を味わった。日本に戻って、自分のやりたい事をするために仲間を集めて会社を創った。デザインバーコードの開発、押売り広告など吉田氏がリーダーシップをとり、タイプの違った仲間がチームになることで成立している。(吉田氏)

杉山愛のワールドツアーは、「チーム愛」の5人が支えている。ツアー開始当時は、杉山 芙沙子氏がひとりで杉山愛のツアーを支えていたが、試合に集中できずに壁につきあたることが多くなり、チームで支えることを考えた。 現在、テニスアカデミーを運営している。せっかく練習を続けてきても、たいていの子どもたちが、高校受験を前にした時に受験か、テニスかの選択を迫られる。そんな時、杉山氏は「自分が何をやりたいか」と問う。テニスは今しかできない。勉強は後からでもできると話している。そこから世界に通用する選手が育ってきている。(杉山氏)




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