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OAC賛助会員学校の学生を対象に、現役クリエイターが制作の実態をケーススタディで語る本広告業界セミナーは今回で4年目を迎え、11校、1団体から過去最多の227名(教員15名を含む)が参加し盛大に行われた。
学校委員会の横山委員長の司会進行で、グラフィック、エディトリアル、WEBデザイン、3つの分野で活躍されている講師により講演が行われた。 |
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■グラフィックデザインの現場
講師 : 溝川誠司氏
((株)クリエイティブ・アート・テクニクス 取締役、制作管理室 室長)
演題 : 「カタチのない商品を売るために」
金融商品のプロモーションを題材に広告制作のプロセスをていねいに描写。最終的なビジュアルに到るのは何故か、を解き明かし、学生にプロの厳しさを伝える内容だった。
※「溝川誠司氏」プロフィール 1986年、京都教育大学特修美術科構成専攻
卒業。
広告デザイン制作会社にて、グラフィックデザイナーとして流通系広告・パッケージデザインに携わる。
1992年から(株)クリエイティブ・アート・テクニクスにて主に金融関係を中心に広告デザイン制作に携わる。
JAGDA正会員 |
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■エディトリアルデザインの現場
講師 : 平野理恵子氏 ((株)アレフ・ゼロ アートディレクー)
演題 : 「入社6年目のリアルな仕事 ―カラット、SORANAの制作を通して」
「入社6年目のリアルな仕事」と題した講演は、出版社とのやり取りやイラストレーションの発注などエディトリアルデザインの業務を具体的に語る内容で、間口が広く学生にも良く伝わったと思われる。また、女性ならではの語り口が学生の共感を呼んだようだ。
※「平野理恵子氏」プロフィール
2002年、千葉大学工学部デザイン工学科 卒業。株式会社アレフ・ゼロ入社。「PHPカラット」PHP研究所、「SORANA」全日空商事
等を手がける。 |
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■Webデザインの現場
講師 : 堀尾 保氏 ((株)堀尾たもつ事務所 代表)
演題 : 「WEBサイト ジャルダン・デ・フルールの場合Part2」
実際に手掛けたフラワーショップのサイト事例を使い、スタートから着地するまでの過程を紹介した。狙ったところに落とすためのサンプル群(手書きのラフスケッチやボツ案、写真を使ったダミー)の迫力はプロならではのもの。熱意あふれる力強いトークでこのセミナーの取りを飾った。
※「堀尾
保氏」プロフィール
神奈川県立神奈川工業 産業デザイン科卒業後、広告デザインプロダクションにて、グラフィックデザイナー、アートディレクターとして広告制作に10年間携わる。
その後、インターネットの世界に足を踏み入れ、1998年キノトロープに入社、Webディレクターとして数々のWebサイトを制作する。Webプロデューサー養成を目的としたイノベーションラボで講師も務め、『Webデザインワークフロー』の執筆に参加。退社後、メンバーズ、コスモ・インタラクティブを経て2006年2月、オーパスに入社。Web部門を立ち上げ、その後、(株)堀尾たもつ事務所を設立。 |
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セミナー修了後、「OACクリボラPJ委員会」委員長の渡辺紘崇氏よりクリボラ展の説明と募金への呼びかけがあった。
●賛助会員参加学生数(50音順)
阿佐ヶ谷美術学校・19名、東京工芸大学・8名、東京コミュニケーションアート専門学校・6名、東京デザイナー学院・36名、東京デザイン専門学校・39名、東北電子専門学校・3名、東洋美術学校・14名、日本デザイナー学院・4名、日本電子専門学校・36名、町田・デザイン専門学校・54名、和光大学・3名
●大学広告研究会
東広連(東京学生広告研究団体連盟) 4名 |