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日 時 |
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2009年1月16日(金)16時〜17時半 |
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会 場 |
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パレスビル 会議室3階 |
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講 師 |
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尾形次雄氏(株式会社東京グラフィックデザイナーズ 代表取締役社長) |
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テーマ |
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明日への提言 ― 価値を創る |
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参加者 |
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132名 |
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主 催 |
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OAC「親睦・交流会」 |
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毎年恒例の『賀詞交歓会』に先立ち、『新春特別講演会』が隣接するパレスビルで開催され、今回が初めての開催とあって、広告主、代理店、会員社(関係者も含む)を合わせ、参加約132名という盛大な講演会となった。
進行役は渡辺紘崇氏(親睦・交流会担当理事)が務め、今回の講師である尾形次雄氏には、経歴紹介の後、大きな拍手の中ご登壇いただいた。今なお第一線で活躍されている尾形次雄氏は、御歳77歳。年齢を感じさせない若々しさと、クリエイティブに懸ける情熱には唯々感服させられる。
尾形氏の今日までの業績を語るには、まずホンダとの関わりは欠かせない。ホンダの創業者である本田宗一郎氏や藤沢武夫氏との出逢いに始まり、あの伝説のスーパーカブの広告や、新聞広告で話題となった「発電機」の作品など、枚挙にいとまがない。「広告はシンプルなほど良い。今の広告はあまりにも詰め込み過ぎて分かりづらい」という尾形氏。自社のスポンサーの広告についてまで“ざっくばらん”に批判するところにも、本田宗一郎氏の薫陶を感じさせる。 |
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さらに尾形氏は、人と人との出逢いの大切さを説く。尾形氏が築いた縁は広告制作のみならず、リゾート開発の設計を任される、というところにまで広がった。そのリゾートは、フィリピンのパマリカン島や韓国のテグなどに現在も存在している。また、その関連会社がハワイのオアフ島にパールカントリークラブを経営し、デビット・イシイやグレゴリー・マイヤーなどのプロゴルファーを日本に呼び寄せているそうだ。尾形氏の「価値を創る」ための経営哲学は、仕事(知識、知恵、汗)+人(目配り、気配り、思いやり)だという。そして、今の不況を克服するためにはこれらが一番大切だと、力強く説かれた。
尾形氏の真骨頂をお聴きするには時間が不足していたが、最後に、本田宗一郎氏が今から50年前に出版した「ざっくばらん(改訂版)」の書物を取り上げ、「不況の時こそ松下幸之助氏や本田宗一郎氏の本が売れる。ぜひこの本を読んでほしい」と告げ、大きな拍手を受けて閉会となった。 |
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