10月28日、メキシコシティにて「ビエンナーレ」オープニングパーティが盛大に開かれました。会場となったFranz Mayer美術館は、数百年の歴史ある修道院を改装した趣のある美術館で、「ビエンナーレ」のオープニングに相応しい素晴らしい会場でした。
夕刻7時スタートということでしたが、そこはアシタマニアーナのお国柄か、はじめは人もまばらでした。しかし8時過ぎには1000人近い来場者で溢れ、大変な賑わいとなりました。
パーティは駐メキシコ日本大使の挨拶で始まり、そして日本大使の次はなんと、OAC代表の私の挨拶。日本からは勝井先生、福田先生をはじめ、錚々たるデザイン界の大御所が来場しており、身の引き締まる思いでした。パーティの華やかな雰囲気に呑まれぬよう、OACと今回の日墨「エイズ撲滅キャンペーンポスター展」について、力を込めて話させていただきました。
その後は表彰式や宴会などが続いて、全てが終了したのは夜中の2時近く。メキシコの人々は大変パワフルでありました。
翌29日は、メキシコシティから5時間以上も離れたハラッパ市へバスで移動。街の数箇所に会場を設け、世界中から集まったポスターを展示いたしました。美しく雰囲気のある街並みと相まって、素晴らしい「ビエンナーレ」となりました。
30日はエスタード芸術劇場にてイベントが行われ、ここでも1000人近い聴衆に朝早くからお集まりいただきました。
さて、ここでまた大役が回ってきてしまったのです。ハラッパ市での「ビエンナーレ」の目玉、各国の著名なデザイナーによるレクチャー。その皮切りが私でした。メキシコ側の「エイズ撲滅キャンペーンポスター展」実行委員長のカルロス・ゴンザレス氏にもお手伝いいただいて、クリボラ活動の意義、メキシコ側の素晴らしい対応、ポスターの紹介を行いました。
最後に、日墨若手デザイナーが共に手を取り合い、エイズ撲滅のために立ち上がったことこそ、日墨修好120周年を象徴する素晴らしい活動である。この会場にいる若者たちも共にこの活動に参加しようではないか、と呼びかけて満場の喝采をいただきました。
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