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主 催 |
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太田区立雪谷中学校 社団法人 日本広告制作協会(OAC) |
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協 力 |
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東京工科大学 デザイン学部 |
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展覧会場 |
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雪谷中学校 校内 |
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展覧期間 |
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2012年1月28日(土)31日(火)午前・2月1日(水)2日(木)3日(金) |
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展覧サイズ・点数 |
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雪谷中学校 A3(143点)日本広告制作協会B全(64点) |
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雪谷中学校の3年生が制作したポスターを雪谷中学校の山田校長先生に説明を受けて熱心に見る大学生達
日本広告制作協会が取り組んだ「地球環境:あなたが世界を変える日」をテーマとして制作されたポスターを見る雪谷中学校の生徒達
日本広告制作協会が取り組んだ「地球環境:あなたが世界を変える日」をテーマとして制作されたポスターを見る大学生
社団法人日本広告制作協会が取り組んだクリエイティブでのボランティア活動「クリボラ展」の「地球環境:あなたが世界を変える日」をテーマとして制作されたポスター64点と、太田区立雪谷中学校の生徒が取り組んで制作した「環境問題」をテーマとしたポスター143点を同時に展示する雪谷中学校・日本広告制作協会クリボラ展合同「環境ポスター展」を開催しました。展覧会の開催中、雪谷中学校のインフルエンザの蔓延のため二学年が学年閉鎖となり、開催期間が延び、1月28日(土)31日(火)2月1日(水)2日(木)3日(金)の5日間の開催となった。会場には、生徒、父兄、一般も含めて400人以上の来場があり、賑わいながら終了となった。
◎雪谷中学校の試み
2011年の「地球環境:あなたが世界を変える日」をテーマとしたクリエイターの方々が制作したポスターとWEBの作品展「第3回OACクリボラ展」を観覧し、世界が抱える問題にアートで呼びかけるという試みに、深く感動したのが、この企画のきっかけとなった。多感な年頃である中学生にも、自分たちの住む地球について深く考えて欲しいという思いもあり、OACクリラボ展と同じように、中学3年生に、「環境問題」をテーマとしたポスターの制作を美術の授業において取り組ませていくこととなった。
美術の授業で、多くの生徒達がまずつまずくのが、発想・アイデアを出すことにある。そのことから、日本広告制作協会の佐藤良仁様の協力を得て、発想を広げる為の「特別授業」を各クラス2時間ずつ行って頂くことができた。これによって、生徒達は、普段何気なく目にしているポスターが出来るまでのからくりやアイデアを出す為の興味深い話を知ることができた。
また、地球環境についても深く理解する為に、美術の授業や総合的な学習の時間を使い、地球環境の「今」について学んだ。
その後、約4ヶ月(計12時間の授業)の制作を経て、「環境問題ポスター」を完成させた。出来上がった作品は、1月末の校内文化祭で全員展示するだけでなく、同時に、日本広告制作協会クリボラ展ポスターとの「合同展示」という形で発表する運びとなった。これは、中学生独特の発想で描かれたポスターとクリエイターの方々が制作した素晴らしいポスターを同時に展示する事で、より多くの人に観て頂けることを期待しての企画である。
観る人たちが、生徒達やクリエイターの方々が発信するメッセージを感じとって頂き、自分達1人1人の問題として、「環境問題」について考えるきっかけとなることを願っている。
なお、生徒達の今後の制作の励みとなるようにと、東京工科大学デザイン学部と日本広告制作協会の協力を得て、生徒達の作品に特別賞を設け、表彰をおこなった。
◎日本広告制作協会(OAC)の試み
社団法人 日本広告制作協会(OAC)は、クリエイター集団としての社会貢献を目的とした公益事業の展開を目指し、2005年にクリエイティブパワーを生かしたボランティア活動、「クリボラ」を発足させました。「クリボラ」の目的は、OAC会員である広告制作会社の能力、すなわち「コミュニケーションとクリエイティブの力」によって、日本と世界が抱える様々な課題について、より多くの人々が気付き、深く心を動かしてもらうことにあった。その具体的なアクションとして、ユニセフ(国連児童基金)による「子どもとエイズ」世界キャンペーンを支援したポスターとWEBの作品を制作して、「第1回OACクリボラ展」(2006年)と「第2回OACクリボラ展」(2008年)を国内外で開催。いずれも、ユニークなボランティアイベントとして各地で大きな反響を呼んだ。
そして2011年1月、私たちOACは、1992年のリオデジャネイロにおける地球環境サミットで世界中に感動を巻き起こしたカナダの12歳の少女セヴァン・カリス=スズキによる伝説のスピーチで伝えられたメッセージをもとに「地球環境:あなたが世界を変える日」とテーマを設定。クリエイターの立場からその想いに応えるポスターとWEB作品を制作し、「第3回OACクリボラ展」を朝日新聞社と共催。これをきっかけとして、雪谷中学校にて「環境問題」をテーマとしたポスター制作の美術授業サポートへそして、雪谷中学校・日本広告制作協会クリボラ展 合同「環境ポスター展」へと広がっていった。
雪谷中学校の3年生が制作したポスター展示コーナーで、生徒の作品を見る父兄。
日本広告制作協会のポスターは、校舎の1階と2階に分けて展覧された。
「環境ポスター展」生徒のアンケートから
<3年生から>
- 3年生がつくった環境ポスターもOACクリボラ展の環境ポスターもアイデアの思い付きがすごいと思った。とても面白くてずっと見ていたかった。
- 点字で書かれた文字のポスターや人が飛び込んでいるポスター、煙でできた地球など考えさせられるような作品がたくさんありました。どれもおもしろく心に残りました。
- プロの方のポスターは私たちとは違ってメッセージの伝え方がうまいというか、私たちの興味をそそるというか「やっぱりプロだな」という感じがしました。3年生の廊下にあったものは、教室移動やトイレに行くたびに見ることができたので、じっくり見ることができました。どのポスターもおもしろいと思いました。私たちの作品は、またそれぞれの個性が出ているなと感じました。他のクラスの作品をみて、「あっこんなアイデアもあるんだ」と気づかされ、どれも興味深く見ることができました。プロの方はやっぱり格が違うけど、私たちは私たちなりに中学生らしいポスターが作れたのかなと感じました。
- 全体的には、アイデアが自分には思いつかないアイデアばかりで、見ていておもしろかったし、1回見ただけで忘れられない作品が多かった。
- 合同展は良い作品に触れるすばらしい機会なので、ぜひ来年も同じような展示をしてもらいたい。
- やっぱりプロのポスターはすごいと思った。私のとは比べ物にならない程、発想がすごくてインパクトがあった。私は個人的にクロクマのポスターが一番好きだった。全くじっくり見てしまう程作品に引き込まれた。
- 地球を大事にしないといけないと思った。いつまでも、人間の好き勝手は良くないと思う。これからも地球にやさしい生活をしたい。
- ポスターだからというのもあるのかもしれないけど、大きくて迫力がありました。それに、写真を使ったり、CGを使った作品ばかりで、絵とは違った表現があるのだなと思いました。私もそういう作品を作ってみたいです。
- どの作品も私たちの目を向かせるおもしろいものだった。これからもこういう機会があればいいなと思う。
- 3年の環境ポスターでは、他の人の作品をあまり作っている時に見られなかったので、見られておもしろかった。集めてみると、目立つ人のは、本当に目立つと思った。工夫されている作品が多かった。OACのクリボラ展では廊下に作品が飾ってあって良かった。ふとした瞬間に見ると、はっとさせられるものや、よく見て、近くによって内容が分かるものなどあって、発想が工夫されていて、専門的な感じがした。ずっと飾っていても良いと思うくらい、鮮やかだった。タコの絵が描いてあるものが一番印象に残った。タコ焼きのことかと思ったら、タコがピンチと書いてあって予想外だった。あと、人類滅亡のポスターがぐさっときた。
- 3年生がつくった環境ポスターもOACのクリボラ展の環境ポスターもアイデアの思い付きがすごいと思った。とてもおもしろくてずっと見ていたかった。
<他学年から>
- 私も3年生になったら、みんなが環境について考えてくれるようなポスターを作ってみたいです。
- 環境ポスターは個性的で見ていて感動するようなポスターでした。様々な環境問題があり、私の普段の生活を見直すべきだと思いました。
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