日本広告制作協会事務局長、三上氏が司会進行。いきなり、挨拶を二通りしますと始まって、猪木風に挨拶し、男子学生にどこから来たの?と尋ねると「国分寺」。次にオネエ風に挨拶し女子学生にどこから来たか尋ねると「亀戸」。話している内容は同じ。さて、何でこんな挨拶から始まったかは後のお楽しみ。
佐藤さんの講義が始まった。
世界や日本のCFを中心にまずは紹介。それぞれについて学生のみなさんに感想を聞いていきます。
数本のCMを見てもらってから、佐藤さんは言います。今まで見てきたものに全て何かしら共通する点があると。
●クリエイティブは、比喩である
●メッセージの置き換えである
●すぐれた誇張表現である
クリエイターとしての心得として、
●「クリエイターの視点」を持つ
●クリエイティブは記憶のかけ算
●よいクリエイティブ(質)は量から生まれる
次にどうやってアイデアを作り出すのかの講義です。
(1) 表現技術連想発想法
その言葉と、以下カテゴリーで連想して 単語とかけて連想を拡げる。
・極端 ・連想(比喩・擬人化) ・置換 ・類似 ・意外性 ・非常識 ・非日常 ・組合せの妙 ・疑似体験 ・定番 ・リアリティ ・形体 ・状態 ・思考
(2)学習分類連想発想法 その言葉と、以下カテゴリーで連想して単語とかけて連想を拡げる。
・数学 ・国語 ・古典 ・英語 ・地理 ・歴史 ・化学 ・物理 ・政治 ・経済 ・生物 ・音楽 ・美術 ・保健 ・体育
(3)分類連想発想法 その言葉と、以下カテゴリーで連想して単語とかけて連想を拡げる。
・伝説、神話 ・カルチャー(音楽、美術、映画、ドラマ、バラティ他) ・スポーツ(テニス、サッカー、相撲、野球他)
・トレンド(政治、経済、ファッション、エンターテーメント、情報通信他 ・自然、社会、人間
・喜怒哀楽 ・月火水木金土日 ・花鳥風月 ・雪月花など
そして出てきたものをまた掛け算。
●デザインは視覚的比喩である
●形の視覚的置き換えである
●すぐれた視覚的誇張表現である
●自分の名前がなぜ無意識で書くことができるのか?経験の連続が、無意識の表現
●経験は、一日にしてならず!
クリエイティブ視点で生きようと、佐藤さんは締めました。
佐藤さんの講義終了後、今回お世話になった(株)Tooの草加さん、会場を提供していただいた(株)モリサワの日野さんから挨拶をいただきました。
また、三上事務局長から最初の挨拶の件が語られ、男子学生の出身地だけ覚えている人、女子学生の出身地のみ覚えている人、両方覚えている人と聞いていったところ猪木風でもオネエ風でも覚えている数に変化はなかった。実は教育評論家の尾木先生は意識してオネエ言葉を使っており、その方が頭に入りやすいと感じたからと言います。実際ある番組で、30分程度普通に自己紹介して、聞いている学生に終了後時間をおいて話していた内容に関する設問をおこなった時と、被験者を変え、自己紹介する同一人物がオネエ言葉で話して設問に答えた際には、オネエ言葉のグループの回答率が高かったと言います。
今回、猪木風とオネエ風を用い、広告も印象に残るためには同じ言葉でも違うと伝えたかったのですが、どちらも印象に残ってしまったようです。
最後に、教育支援部会黒須理事から挨拶があり、本日の学生支援セミナーは終了しました。
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