元電通・杉山恒太郎氏をお招きし、オープンセミナーを実施。OAC会員社の他、一般の方や学生からもエントリーがあり、105名という大盛況の中スタートした。
今回のテーマは「デジタルテクノロジーによる広告クリテイティブの変貌」と題し、杉山氏の考察する近年までの広告コミュニケーションの変遷から、YouTubeやTwitter、face bookといった各種デジタルツールを活用した最新のコミュニケーションモデルの紹介まで、実例や映像を多用して非常に充実した内容であった。
セミナー前半では、それまでの広告にコピーライター&アートディレクターという概念を持ち込んだDDBの有名な「VW Think Small」をピックアップし、「馴質(じゅんしつ)異化(いか)」(既知のものを,新しい視点から見ることで新しい着想をえること)というキーワードの大切さを語られた。何をどう伝えるかという文脈(CONTEXT)を見つける事が重要であり、変わらぬクリエイティブの醍醐味とは世の中の価値を変える事であるというのが、杉山氏の考え方だ。意外性のある文脈(CONTEXT)は人を魅了し、価値(PERCEPTION)を転換させる力があるということである。
後半では、“Why to say ?” から “What to do?” へと変化してきた現在の最新事例をもとに、今時代はコピーライター&アートディレクターからテクノロジー&ストリーテーリングの時代になっていることの重要性を説いた。