THE ORGANIZATION OF ADVERTISING CREATION
OAC 社団法人 日本広告制作協会
NEWS! イベント&セミナー情報
■クリセン9月8日の開催報告
第2回クリエイティブワークショップ「クリセン」for ビギナーズ

開催日 2012年9月8日(土)
会 場 日本広告制作協会 事務局
時 間 14時〜17時(受付13時半〜)

「コンセプトメイキング」

講師 黒須 治氏
株式会社ペンと鍬 代表



本日は学生3名、制作会社社員3名の6名が参加。
そしてオブザーバーとして、11月にコピーの回を受け持つADKアーツの山本さんが参加です。 少ない人数でしたが、みなさん大満足の回となりました。
黒須さんの今までの経歴、作品紹介から始まりました。中でも女性生理用品の仕事の際には、それこそ死ぬ気で取り組んでプレゼン後に入院までしたそうです。とことん考える経験、それが今回の裏テーマでもあります。


課題1


さて、みんな考え出します。
ペンの音が響きます。



終了!

さて結果は、最高で43個。
35、6個が平均と言ったところでしょうか。

黒須さんは言います、
「最初の方に書いたものは誰でも思いつくものが多いのでは。それが30個を過ぎてくると、だんだん煮詰まってくる。それでもひねり出す。つまらなくても、面白くなくてもひねり出す。誰もが考えていることを、固定概念を超えていく作業が大切」

また、「よくコピーライターには、100個案を出せ!と言われるけど、山本さんどう?」と黒須さんが山本さんに振ります。

「私も100個出せと言われた口です。でもこの作業が今に生きていると思います」

なぜ100本?
なぜ15分?
それは、考える基本動作だから。
速く、たくさん。

あきらめない

それは、職業的使命
(あきらめたら、そこで試合は終了ですよ)

byスラムダンク安西先生

黒須さん、スラムダンクファンだったのか。
それはさておき、本題のコンセプトの話しへ。

プランナーの要件
A Planner =person to develop a focused idea to change consumers mind and action.
※UKアカウントプランナーの定義(2003)より

1.チームを解決すべき問題点に常にフォーカスし、貢献させるファシリテーターとして
2.単に問題点を発見するだけでなく、解決策のアイデアを開発し
3.そのアイデアは消費者を変化させるという“実行力”を持たなければならない。

リボンフレーム(収束と拡散)


・プランニング部分で課題・問題点の洗い出しを行っていく。
・そこで出た最大の課題・問題点からそコンセプトとなるワードを導き出す。
・そのワードからどう表現していくかをクリエイティブワーク部で広げていく。




実習


さて、どうなるかな?
みんなワイワイと考え始めます。

-ADKアーツ山本さんの一言コメント-
じっくり議論してコンセプトを煮詰めていくところが、よかったです。
-黒須さんの一言コメント-
「大人ぶれる飲み物」大人ぶれるって言葉は正しく伝わるかな?どちらかと言うと大人の飲む飲料というイメージを子供にも飲んでもらいたいという、背伸びしたい子供をイメージしてるんだね。その視点はいいと思う。
-ADKアーツ山本さんの一言コメント-
自分らで漫才ちゃうんやからって突っ込んでたのが面白かったです。
-黒須さんの一言コメント-
2年目のオランジーナ。キャッチコピー的でもあるよね。コンセプトワード=キャッチコピーと言うこともありますね。
-ADKアーツ山本さんの一言コメント-
女性二人のコンビで、やわらかい包み込まれるようなコンセプトが生まれましたね。素敵です。
-黒須さんの一言コメント-
「気ままにひとやすみ」。なるほど職場などの「休憩時間」に飲むと言う視点だね。昔のファンタだと部活の帰り、これは「休憩時間」に炭酸が入ったものを飲む視点で面白いと思う。
黒須さんからは、コンセプトを考えるベクトルは二つとアドバイス。

1,なぜそうなのか?
・現状はこうだ → なぜならそれは○○だから → ・・・

2,すると、どうなるのか?
・そうすることによって、直近ではこうなることが予想され → 来年は○○ → 3年後は○○ → ・・・
とことん考えてみること。



一通りのワークショップは終了。その後、黒須さんの面白い話が続きましたがそれは出席した人だけの特典。みなさん、終了後、次回も出てみたいと言う声が相次ぎました。少人数で実践的な講座はそうは無いということです。

またADKアーツの山本さん(11月のコピーライティング担当)も、「授業おつかれさまでした。はじめて見学させていただきましたが、とても実践的で勉強になる充実の3時間。ぜひ多くのひとに受けてもらいたい講義でした。」

こんなに素敵なコメントばかりで、「ホント?」と思われた方は、是非一度ご参加いただいて、その実態をご自分の目でお確かめください。


copyright(c)OAC.All rights reserved.