THE ORGANIZATION OF ADVERTISING CREATION
OAC 社団法人 日本広告制作協会
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■クリセン12月8日の開催報告
第6回クリエイティブワークショップ「クリセン」for ビギナーズ

開催日 2012年12月8日(土)14:00〜18:20
講 師 博報堂プロダクツ 岡本 知久氏
参加者数 社会人3名、学生2名 計5名

本日のクリセンはユニバーサル・デザインからデジタル分野まで幅広い分野で活躍されている博報堂プロダクツの岡本さんを講師にお迎えしての講義です。



今回の課題は「ロゴをつくってみよう」。

講義が始まりました。そもそもロゴって何だろう?
岡本さんは言います。

ビジュアルデザインとは?
「価値の交換」

例えば・・・



お札は何も書かれていなければただの紙。
ここに紙幣としての役割を持たせて、日本銀行が日本銀行券として図案化したので信頼できる価値を交換できる。

では、そもそもCI、VIってなんでしょう?



企業の持つ特性を内部的に再認識・再構築し、外部にその特性を明確に打ち出し認識させること。



では、優れたロゴの持つ特性を見ていきましょう。

シンプルである 覚えやすい。極小サイズでもわかる。
テーマに沿っている クライアントのメッセージを届けるターゲットとの関連がわかる
普通の要素で構成されている 数年、十数年使っていくもの。流行に左右されない。
ポイントが絞られている 伝えたいことがわかりやすい。
目に留まる工夫がある 特長がわかりやすい。記憶に残る。
ネーミングとの関連性が取れている マッチングしていると相乗効果が生まれる
インターナショナルに通用する 外国人でもわかる。国際的に使える。


そもそもCIやVIって、ある課題があってそれをクリエイティブで解決したり、商品の魅力をつたえたりするもの。

ロゴ制作の流れとしては
【オリエン(社内調査)】
・課題は?何故変えるの?なんのために行うの?
・情報収集

【マーケティング調査】
・市場のニーズを探る

【得意先の共通ビジョンを探る】
・特徴、思想、将来的な目標などを探り共有する
☆ワークショップの開催(クライアントを巻き込み、お互いに課題について共通認識を醸成し、一緒になって考え、決定していく)

【最たる共通ビジョンをコア要素とし、クリエイティブ・コンセプトへ】
・クリエイティブ骨子を明確に組み立てる

【デザイン作業】
1,いろいろな可能性を、いろいろな視点で探る
2,絞り込む
3,ラフデザイン
4,プレゼン
5,使用されるシチュエーションでの展開検証
6,フィニッシュワーク(レギュレーション決定)

若手のデザイナーが陥りやすいのは、1と2を省いていきなりラフデザインに入るところ。手描きでいいのでまずは1と2を忘れずに。

さて、課題に突入です。
公益社団法人 日本広告制作協会(OAC)のロゴをつくろう。




これが現行のロゴです。

まず、キーワード出しからスタートです。
書き出して関連するものを線で結んでいきます。



OACの理事長挨拶と事業概要を資料に、書き出していきます。









最後にホワイトボードに全員が考えたものを書き出しました。



ミツバチ、オーケストラなど飛躍したものも。出会い、つながり、社会貢献、などが多く出されていました。各々の発表を聴いて「気付き」を得ることも重要なこと、と岡本さんは言います。

さて、今度はその出てきたキーワードを頭に入れて実際にロゴをつくっていきます。スローガンも考えましょう。 あれも言いたい、これも言いたい。でもまず絞り込んで、それでもまだ残る言葉があればそれをカタチで表していく。

例えば、

つながるからはじまる新しいへ。



さて、制作開始です。


















色々な案が出てきました。



岡本さん、それぞれに講評をしていきます。

最後に、
「考え方を身につける」
これが大切と岡本さんは言います。

デザインには、考えるプロセスが重要。自分には無かった視点を知ることが重要。

今回はわずかな時間でロゴの制作まで行いましたが、実際は何日もかけて行う作業です。今日は、その制作にいたる「考え方」を理解していただければ結構です。と、締めくくられた。

○時間があれば、ユニバーサル・デザインの話やデジタルコンテンツの話まで行う予定で、事務局としても是非そちらの話も聞いてもらいたかったので、2013年1月26日(土)に再度岡本さんをお招きすべく、調整中です。


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