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OAC 社団法人 日本広告制作協会
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■わざラボ第1回【印刷】実施レポート

毎年OACが開催している若手クリエーター対象の現場見学セミナー「わざラボ」が今年度も始まりました。

第1回目は【印刷】を学ぶ
デジタル時代の印刷・製版の最新現場を体験
『自分が作ったデータが製版〜印刷される現場を見る!』
と題して、2012年8月3日(金)開催されました。

場所は、都心のド真ん中千代田区竹橋。目の前をジョガー走っている皇居という凄いロケーションに、都内屈指の印刷工場があります。東京メトロ東西線・竹橋駅と直結している毎日新聞の本社ビルの地下、帆風さんの「竹橋プリンティングセンター」にお邪魔しました。元は地下3フロアをぶち抜きで、毎日新聞の新聞を印刷する巨大な輪転機が設置されていた場所でした。今は地下2階から4階までのフロアに分けられ、帆風さんの4色オフセット機が十数台も設置され、24時間フル稼働しています。

今回の参加メンバーは、現役の会員社クリエーターから、美大・専門学校の学生さんまで23名。帆風さんのご提案で、参加メンバーが持参した印刷データを製版から簡易校正、そして菊全の4色オフセット機にかけて、実際に本機にかけて印刷をしてしまおうという凄い企画です。
参加メンバーを3班に分けて、それぞれ2点の印刷データを持って印刷までの行程に臨みました。学生さんたちのデータには印刷のトンボがなかったりと実際の入稿を経験した事がなかったために、事前データチェックでかなりオペレーターの方に教わった事が多かったようです。現役のデザイナーさんたちは、反対に事前チェックの場では、普段チェックされているデータの不具合などをヒアリングして、今後の入稿データ作りに役立てようと熱心にメモを取っていました。

簡易校正からいよいよ本機に版がセットされて印刷開始。どんどん印刷されて出て来る様子にみんな、こんなに刷ってもらって大丈夫?と驚きの様子。印刷オペレーターさんが何度も色チェックをするのを見て、いつも使っているプリンターとはわけが違うのだなと、現場での苦労を実感したようです。

最後は、十数枚だけ断裁してもらってお持ち帰り。自分たちで作ったデータを一緒に印刷した感慨はひと塩だったようです。最後に今回参加してみた感想を聞くと、これからは印刷までの行程をちゃんと頭に入れて、しっかりとした入稿データを作りますとみなさん口々に言っていました。

今回は初めて、帆風さんのご厚意により参加型の見学セミナーとなり、どうなる事かと思いましたが、参加されたみなさんは、とても熱心に質問したり、それぞれの行程を熱心に見学していたのを見て、成功だったと実感したセミナーでした。今回会場をご提供くださった帆風さん、また参加者に付き添って頂いた帆風さんの方々に厚く御礼申し上げます。ありがとうございました。

次回は9月21日(金)【紙】と題して、製紙工場見学を開催します。
この回だけ、朝早くから貸切バスで、静岡県にある製紙工場を見学に行く人気の見学セミナーですので、お早めにお申込み下さい。

わざラボ第1回【印刷】のアンケート結果はこちら


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