1.2005年当時のWebサイトの課題
〈顧客に対して〉
●文化貢献コンテンツが少ない=モリサワなら、もっとコンテンツがあるはず
●Webの見え方が、社内部門が見ているようで、顧客視点ではない
〈社内に対して〉
●更新などのフローが煩雑かつ時間がかかる
●MORISAWA PASSPORT導入時にサイトに組み入れることができなかった。
●Webサイトそのものの重要性がアップ
2.2006年、新サイト制作会社選定
〈ポイント〉
●モリサワをよく知っている会社
●タイポグラフィに詳しい会社
●サイト構築、デザインまでできる会社
3.新サイト・プロジェクトのゴール設定
〈Webを通じて顧客満足度を向上させる〉
●見やすくシンプルなデザイン&構造
●スピーディーでタイムリーな情報発信
●CMS、社内体制の整理
●ユーザーとモリサワのコミュニケーションツールにしたい
4.制作会社からの提案
●「学びの機会」をつくるコンテンツ
●「機会」を逃さない情報構造/UI
●サイト自体を「書体見本」と考えるデザイン
5.現在のモリサワのコーポレートサイトのコンテンツ
●今日は何の字
・顧客参加型コンテンツ ・書体に親しみを感じてもらう ・日本語フォントの表現向上
●書体見聞
・書体開発、デザインコンセプトなどを書体デザイナーから語ってもらう
●文字を組む方法
・書体と組版は一対であることから、文字を組むということを語ってもらう連載企画
●書体を遊ぼう
・書体を選択する際に、使用シーンを想定してわかりやすく、書体選択の違いをわかってもらえることを目指した
●FontPark2.0(2008年)
・tha 中村勇吾氏によるフォントを使って遊べるサイト
●じょうずなワニのつかまえ方(2009年)
・書籍として出版されていたものを、Web仕様として再編集して登場させた
6.サイトリニューアル後、新たな提案事項
●ショップ(ストア)のリニューアル
●WEB上のチャネル、ブロガーに向けたAPI
●関連ページの検索エンジン対応
●書体見本、比較リストの改善
●PSS配信 など
7.リニューアル後の懸案事項
●モリサワ側、制作会社側の運営体制
●連載系コンテンツの制作体制 など
8.結論
●Webは企業活動の一環として、非常に重要なポジション
●制作会社とタッグを組むプロジェクトは刺激的で楽しい
●これからも、頑張って前進します!
新サイト立ち上げの中心的役割をされた姫井氏が、制作会社といっしょにサイトを構築していく際の手順やエピソードを時系列で紹介されました。密なディスカッションの末に考えられたコンテンツの数々は、モリサワの商品である書体を全面に押し出したユニークな企画ばかり。ユーザーコミュニケーションを大切にした同社ならではの企業姿勢が見て取れるものに仕上がっています。
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