毎年恒例の、東京都製本工業組合様にご協力をいただいている「製本実習」に行ってきました。
今年も製本会社の若手社員の方々がインストラクターとなって、手作りで「角背」の上製本を作っていきます。
まずは全体の手順説明を受けてスタート。
細かな部材を手順に沿って貼り合わせていくのですが、順番を間違えたり、細かな手作業が苦手な人もいて、組合の若手社員さんに手取り足取り、時には代わりに作業をやってもらったりと、和気あいあいと進んでいきます。
「角背」ができたら「丸背」にもチャレンジする人も多く、みんな出来上がった2冊を大切に持って帰りました。
オリジナルの表紙を持参する方もいて、自分だけの上製本ができた喜びはひとしおだったようです。普段何気なく手にしている本が、どんな部品や構造で、どんな工程で出来上がっているのかが理解でき、また本離れといわれる近年ですが、手作業を通して改めて「本」に親しめた、そんな有意義な実習だったと思います。
最後に、東京都製本工業組合の皆さん、そして見返しの用紙をご提供いただいた(株)竹尾様、本当にありがとうございました。
|