応募総数285作品、たくさんのご応募ありがとうございました。
厳選なる審査の結果、以下の作品が見事受賞いたしました。
これまでのブランドイメージを一新し、若い世代に訴求力のあるブランドへと変革するためのキャッチコピーと、それを表現する企業広告。
消せるペン「フリクション」を、若者が興味を持つように自由に表現してください。
4つの味が楽しめる小粒アソートチョコレート「ルック(ア・ラ・モード)」を、10〜20代の学生が思わず食べたくなる商品広告。
「マクドナルドの朝マックで一日をスタートする」ことを
自由な発送で表現した商品。
「一平ちゃん夜店の焼そば」の広告テーマ「迷ったらマヨビーム」が、10〜20代の若者にささるようなデザインの広告。
※順不同・五十音順
古市優希 香川県立善通寺第一高等学校
"今"を頑張る高校生を主役としました。
自分の夢のために日々頑張る女子高校生を陰ながら応援するDHCリップ。
明日も夢に向かって一生懸命、明日もお世話になるポケットの中のリップ。
まず作品作りに対して非常に誠実に向き合っていることに好感を持ちました。「女子高生」という自分たちと等身大の存在をモチーフとし、奇をてらわない事実を積み上げたストーリーを展開しながら、観る者を引き込んでいきます。「工芸の道具」と「DHCのコスメ商品」を重ね合わせて、何気ない学生の日常の中に「明日への希望」や「ひたむきな努力」を見出していく。これは丁寧な観察によってこそ可能なクリエイティブだと気付かされました。技術的にも、場面の絶妙な切り替えやカメラアングルなど、この作品の制作を通して学生の皆さんが成長された様子がうかがえました。指導に当たられた先生方の熱意も伝わってきました。その取り組み姿勢は学生を対象とした当アワードの意義に合致しており、まさにグランプリに相応しい作品であると評価しました。(OAC クリエイティブ部会担当理事 株式会社オックス 井上博教)
毛利美侑紀 専門学校 松山ビジネスカレッジ
若い人やキレイな人が褒められて、美の秘訣を聞かれた際に答えがちな「全然なにもしてないよ〜」という言葉ほどタメにならないものはない。DHCで努力して手にしたそのカラダとココロの美しさをぜひとも多くの人へ伝えたい。
私たちは「クオリティ・オブ・ライフ=人々の生活の質」の向上をテーマに事業を展開しております。表面的な美しさだけではなく、美しくなろうと頑張ることで、自信を持って豊かな日々を送ってもらいたい。そうした私たちの気持ちを代弁してくれる作品であると感じました。DHCという企業やDHC商品をきっかけに、若い世代の皆さんが、それぞれの「美しさ」を見つけ、輝く未来を歩んでくれるのならば、とても嬉しく思います。
どの作品も大変レベルが高く、選定には苦労しましたが、その中でもこの作品は、「学生時代の思い出が詰まった教室」と、「甘酸っぱいクリームが詰まったルックチョコの味わい」がリンクしているように感じ、また、商品名のLOOKをうまく使った「君とペアLOOK」というコピーがシンプルながらも強く印象に残りました。是非こういう使い方をしてほしい!と思い選定させていただきました。
東翔子 武蔵野美術大学
朝のちょっとしたご褒美をテーマに2作品を制作しました。学校や仕事がある日って、起きるのが憂鬱だったりします。でも朝マックで美味しい朝ごはんを食べると思うと、朝起きるのだって楽しみになります。
数ある魅力的な作品の中から、日常生活の中で朝マックがもたらす「ちょっと、いい朝。」を伝えているこちらの作品を選定させていただきました。空をみあげて想うその様子は、リアルな人の心情を想起させ、まさしく「ちょっと、いい朝。」を楽しみにさせてくれる作品だと感じました。このようなひとときをより多くのお客様にご提供できるよう、私たちもつとめてゆきたいと思います。
最後のシーンで、真っ白なシャツに身を包み、前を見据え立ち上がった女性の姿が印象的でした。未来ある若者であるからこそ、様々な困難にも直面することでしょう。そんな中でも前に進めるよう、日常にそっと寄り添うことのできるブランド。若い世代への訴求力を強化したい私たちにとっては、目指すべきあり方を示してくれたように感じました。作品のコメントにあるような、「私」作りを支える企業でありたいと強く思います。
平田琴 東京都立工芸高等学校
ストーリーに引き込ませるため、フリクションの「消せる」という最大の魅力を活かしました。落ち着きのある映像で表現し、緩やかな変化があり、無駄なものを写さない映像で構成することで、視聴者を飽きさせない映像作りを心がけました。メッセージ性のある言葉と、パイロットの魅力を掛け合わせたコピーやナレーションによって、視聴者の心に響くものが作れたと思います。その意図が伝われば幸いです。
フリクションで書いたものの一部を消すことで、ネガティブなものをポジティブなものに変えることができるというテーマと「今を変えるペン、フリクション」というコピーが素晴らしいので、選出いたしました。使われている言葉やイメージを補うイラストも素敵です。
松本久美子 盛岡情報ビジネス専門学校
女性がLOOKを買うことが多いので、男性にも食べてほしいと思いターゲットを男子高校生に絞りました。それぞれLOOKの味を女性に擬人化し、落ち込んでいる男子高校生の前に現れて励ますというストーリー性のあるCMです。
ルック(ア・ラ・モード)と言えば、「4つの味」で「小粒で少しずつ食べられて」「食べると元気が出る」といった様々な特長が、『○○系女子』でユーモアたっぷりに表現されており、見事に伝わってきます。食べるとこんな女子に会えたらドンドン食べたくなりますよね!ルックの良さを前向きに表現していただき、ありがとうございました。
中山光・児玉夢雅 法政大学
ターゲットはサラリーマンに絞り、朝マックによりフレッシュでパワフルな朝を迎えられることをメッセージとしました。朝を表現するにあたって、平凡なサラリーマンの朝ではインパクトが薄いと考え、サラリーマン×登山マラソンというコンセプトにし、日の出を目指すサラリーマンを描きました。商品のマック自体の最大の特色である、早さと安さも忘れずに伝えながら、マラソン独特の空気感がどうやったら解ってもらえるかが最大の課題で、適切な情報量を模索しながら制作しました。初めての映像制作でなかなか歯がゆい点もありますが、クリエイティブの難しさ(特に作り手の意図と視聴者の解釈とのギャップなど)を直に体感でき、他にも様々な反省点を見つけられて満足しています。ありがとうございました。
斬新な「マラソン」というアイディアの中で、朝にぴったりなお手頃価格と、短い時間の中でもしっかりと楽しんでいただけるスピード感をうまくあらわしていただけたと思い、選定いたしました。オーディエンスを楽しませ、かつ商品の良さを感じさせるというまさしく広告のむずかしい点に真摯に向き合ってくださったこと、弊社商品がその機会に携われたことを嬉しく思っております。
今回は285点の応募を数えました(グラフィック作品247点・映像作品38点)。
ありがとうございます。課題提供企業が5社に増えたこともあり、課題により作品数にバラツキはありましたが、
最終的に選考された作品は納得のいくものになったと思います。
今回は、各企業1社ずつが選考にあたりました。予め事務局で選考するにあたり相応しいであろう作品を選び、
各企業の皆さんで選考。選考に当っては、各社とも相応しくない作品は省いていき、
そこに残ったもので賞を決めていくやり方となりました。
また、その時点で念のため事務局選考に漏れた作品も観てもらっています。
さて、審査にあたる企業も当協会としましても、「驚き」や「感動」、「なるほどね」、「わかる、わかる」、「面白い」など、期待しています。もちろん企業としては自社のブランドに沿っているか商品訴求が的確か、オリエンの課題に沿っているかはもちろんみています。
そんな中、多くの作品は「そのまんまじゃないか」・「もっと切り口があるはず」・「誰かに本当に伝えたいのかな」・「創っていて自分で食べたくなったり、手に取ってみたくなったのかな?」・・・残念ながらそんな印象が強かったのが正直なところです。
もっと一生活者としての目線で、物事を捉えたり、具体的にあの人がお客さんならどんなふうにしたら買ってもらえるのか、
そんなことを考えてみてほしい。広告を人は見ません。
でも、それだからこそ相手に届くように、相手のことを一生懸命考えて、企業や商品を好きになってもらえるように、
あの手この手と考えてみましょう。
さて、前回は該当が無かった映像作品ですが、今回は各企業ともグランプリが出ました。
特に高校生の作品に素晴らしいものが多かったのも、今回の特徴です。
指導された教員の方の力もあるのかもしれませんが、物事の捉え方が新鮮でした。
また、一枚絵で表現するグラフィック作品ですが、
今回選出された作品を観てもらえたら、どれも映像作品になれると思いませんか。
伝えるのは大変だけど面白い。
映画ならまずシナリオが良くなければ良い作品にはなりませんよね。
広告なら、まずその商品や企業のどこに焦点を与えてみるか(商品の形状・味・パッケージ・それを食べる人の気持ち・
社会的に見るとその商品は何なのか・・・等々)そんな商品の訴求ポイントが切り口で、そんな切り口からこれで行こう!と
決めて、コンセプトを導いて、そこからずれない表現をしていきます。
例えば、「日本広告制作協会(OAC)は創る人がいっぱい!」・「気軽でフレンドリーの組織」なんかが切り口。
それで「楽しさを創るOAC」をコンセプトにしたら、そこからずれない表現をしていきます。
コピーは「上司は今日もOAC直帰」でもいいかもしれません。何がそんなに上司を駆り立てるのか、
思わせるのもありかもしれません。
クリエイティブな思考って、どんな職業に就こうが大切なことです。
さあ、またいろいろとトライしてみましょう。
古市優希
香川県立善通寺第一高等学校
毛利美侑紀
専門学校 松山ビジネスカレッジ
間藤瑞希
新潟デザイン専門学校
須賀さりあ
筑波大学
東翔子
武蔵野美術大学
東翔子
武蔵野美術大学
相沢隆成
日本工学院八王子専門学校
濱中ネネ
広告デザイン専門学校
堀絢恵
広告デザイン専門学校
青木郁実
阿佐ヶ谷美術専門学校
石川加偉
北海道芸術デザイン専門学校
嘉味田隼一
沖縄県立芸術大学
嘉味田隼一
沖縄県立芸術大学
嘉味田隼一
沖縄県立芸術大学
傳田歩実
阿佐ヶ谷美術専門学校
竹内琴美
日本工学院八王子専門学校
伏石理紗
清風情報工科学院
星ももこ
日本工学院八王子専門学校
山本裕佳
専門学校 松山ビジネスカレッジ
ワットチャラサンチャイクン ワチニー
東京コミュニケーションアート専門学校
小林怜司
東京コミュニケーションアート専門学校
佐藤留名
専門学校 浜松デザインカレッジ
新井直樹
専門学校 浜松デザインカレッジ
勝森彩香
沖縄県立芸術大学
高橋菜々花
東京都立工芸高等学校
平田琴
東京都立工芸高等学校
松本久美子
盛岡情報ビジネス専門学校
中山光・児玉夢雅
法政大学
戸田怜覧
東京都立工芸高等学校
企業コメント(株式会社DHC)
OACアワード賞の受賞おめでとうございます。日々の積み重ねが重要となる伝統工芸の世界で頑張る若者。そうした若者が描いている「未来」は果てしなく遠いものかもしれません。しかし、1つ1つの「明日」を紡いでいくことが、着実にありたい姿に繋がると思います。「頑張れ」と応援したくなる気持ちが湧き上がる作品であると感じました。