応募総数274作品、たくさんのご応募ありがとうございました。
厳選なる審査の結果、以下の作品が見事受賞いたしました。
10~20代の若い世代が今すぐカントリーマアムを食べたくなる表現の広告
若い世代の人たちがニューバランスのアパレル/シューズでランニングしたくなるような広告
撮影の際等、ニューバランス製品を着用いただければ望ましいですが 特にそれにはこだわりません。ランニングをしたくなる表現になっているかが判断基準となります。
課題商品の中から1つ選び、若者が思わず使いたくなるような商品広告
【課題商品】
● 薬用リップクリーム ● 海洋深層水 ● プロテインダイエット ● オリーブすべすべシリーズ ● アイラッシュトニック ● F1シリーズ(ベースメイク) ● F1シリーズ(スキンケア)
古市優希
香川県立善通寺第一高等学校
ふとした拍子に蘇るあの時の記憶。
思い出すと心がじわりと温かくなる。
思い出すと心が元気になる。
そこにはいつもカントリーマアムがあった。
そんな場面の切り取りとコピーが絶妙にマッチしている作品であると感じました。
色と影の効果によって抽象的に仕上げられているため、10代~20代の若い世代はもちろん、他の世代からも多くの共感が得られるのではないでしょうか。
そしてこの作品に触れた後にはきっと、「カントリーマアム食べたくなっちゃった」という気持ちにさせてくれるはずです。
カントリーマアムが多くの人の背中を押す存在であり続けたいという 願いを込めて大賞に選出いたしました。
教科書など教材として誰もが一度は読んだことがある「走れメロス」に着想を得たということ、そして「メロスでさえ前のめりに走りたくなる」ような機能性や感情性を想起させるようなコピーだというところが評価のポイントでした。そして多分メロスの足は人差し指が一番長いタイプですね(ギリシャ型)。
DHCアイラッシュトニックを題材に作ってくださった作品です。本商品は、まつげ専用美容液ですが、まつげの育成効果があり、化粧が校則で禁止されている高校生に人気の商品でもあります。「若者が思わず使いたくなるような商品広告」という出題者の意図をしっかりと作品に落とし込まれています。短い言葉でありながらターゲットの心に響く表現で、弊社の顧客層を拡大してくれそうな、素晴らしい作品だと思います。
河合 真希
広告デザイン専門学校
米田 航
成安造形大学
小川 華乃
日本工学院八王子専門学校
作者の映像コンセプトがはっきりわかり、粗削りであっても 伝えたい気持ちが、10代だけではなくあらゆる世代にアピールできる作品に仕上がっており
作者の世界観の中に、カントリーマアムが入り込むことで
新たな表現が作られていると感じ、将来に対する期待から選出させていただきました。
同じ映像素材を使用した3種類のものがある中で、シンプルであるがゆえに最も勢いがありました。また動画には「どこかで見たような親しみやすさ」「続きが知りたくなるような展開」「人の意見を求めてみたい」といったシェアされやすい要素が押さえられていました。
大変かわいらしい作品で、世代や性別に関係なく好感の持てる動画だと思いました。
また、「水深800m」や「ミネラル豊富」などの商品特徴を、さりげなく、且つ印象的に表現されていました。手書きの絵が軽快な音楽に合わせて動いていき、見ていて飽きのこない作品です。作品のかわいらしさとは裏腹に、作者の技術の高さや作品作りにかける熱意を感じました。
池上 歌那
東京都立工芸高等学校
小川 真菜
東京都立工芸高等学校
白川 依吹
香川県立善通寺第一高等学校
こちらのシリーズ作品は、それぞれのモチーフの特性に着想を得て、それに上手にターゲットのインサイトを掛けて商品の特徴を端的に表現されていました。 シンプルで分かりやすいとてもキレイな作品でした。
若年向け美容液F1シリーズを題材に作ってくださった作品です。メークアップ商品で作られた美しさではなく、スキンケアで真の美しさが手に入るという趣旨の作品で、学生さんの作品というより、プロの作品に近い精度の高さを感じました。DHCという企業やDHC商品をきっかけに、若い世代の皆さんが、それぞれの「美しさ」を見つけ、輝く未来を歩んでくれるのならば、とても嬉しく思います。
五十嵐 彩瑠
日本工学院八王子専門学校
高岡 遼
長岡造形大学
尾関 翼
広告デザイン専門学校
尾関 翼
広告デザイン専門学校
尾関 翼
広告デザイン専門学校
尾関 翼
広告デザイン専門学校
柳谷 直治
埼玉大学
星 佳南子
新潟デザイン専門学校
高橋 美帆
千葉デザイナー学院
今回は274点の応募を数えました(グラフィック作品206点・映像作品68点)。
ありがとうございます。今回も各企業が選考にあたりました。選考するにあたり予め事務局で相応しいで あろう作品を選び、選ばれた作品で選考。また、念のため事務局選考に漏れた作品も観てもらっています。
さて、審査にあたる企業は自社のブランドに沿っているか商品訴求が的確か、オリエンの課題に沿っているかを中心に選考していきました。
作品を観て、学生はこの商品をこう捉えているのか、そんな新鮮な声も聞こえてきました。
今回DHCグラフィック部門の大賞とOAC賞に輝いた作品は、言葉の勝利でした。なるほどと共感できる言葉が決めてとなりました。
また、不二家さん、ニューバランスさんのグラフィック部門大賞も、言葉に共感できたり、クスッと出来るものとなりました。
映像作品に関しては、今年は高校生が3社の課題とも大賞となりました。
両校とも、昨年も受賞しています。
なお、今回はグラフィック作品では説明調が多すぎる印象がありました。皆さんもわかっていることをクドクドと言われるのは好きじゃないですよね。わかってるよ!そんな感じになりませんか。共感できたり、納得できたりして初めて動きだせるんじゃないでしょうか。1枚の絵で表すグラフィックデザイン、もっともっとそぎ落として一番言いたいことに絞り、説明ではなく感じさせられるようになれたらいいですね。
映像部門のほうは流れの中でいろんなことが見せられますが、だからこそ冗長に感じたりもします。こちらも、まず何に的を絞るかをまず考えましょう。そのうえで、誰にどんなふうにそれを伝えたら良いか考えましょう。 表現はそれからです。
さて、今回受賞した人も、そうでなかった人も、今後どんな世界に行こうともクリエイティブな思考は大切になってきます。どうしたら伝わるか、どうしたら納得してもらえるか、共感してもらえるか、その辺りを考えながら歩んでいってください。
審査員長コメント
女性が年齢に関わらず自らの美しさを追求する時、 それを邪魔するものがたくさんある。
校則はそのひとつだろうか。校則を破ることなくぬけぬけときれいになる。
校則遵守の共感と共犯の魅力的な関係を瞬時に結ぶチカラにおいて、この作品は広告ポスターであると思う。
このメッセージが校則の中にいる女性たちの目元を昨日よりも美しくするならば、それはもうクリエイターの勝ちですね。
OACは広告制作を生業とした協会であるから、人の気持ちを美しく動かすチカラを広告作品と呼びたい。
そんな視点で選びました。