◇大槌&FortBragg 子どもたちとのクリボラ事業
2015年のクリエイティブ・ボランティア活動“クリボラ”は「北緯39度太平洋を渡る心の架け橋」と題し、岩手県大槌学園小学部と大槌町の姉妹都市であるアメリカ、カリフォルニア州フォートブラッグのダナ・グレイ小学校の皆さんに絵を描いてもらいそれをカレンダーにし、仮設住宅に暮らす方々にお届けいたしました。 「復興は地元の方々が動き出してこそ成り立つもの」その想いから、前回大槌学園の皆さんに参加してもらったのに引き続き、今回はさらに未来も見据え、北緯39度で繋がっている子どもたち同士の交流も生まれてほしい、そんな願いも込めて企画いたしました。
出来上がったカレンダーを大槌学園に、またフォートブラッグにもお贈りしました。大槌学園では子どもたちが歓迎してくれました。毎回子どもたちと仮設住宅に暮らす方々の笑顔が、この取組みへの何よりの贈り物です。
大槌も定期的に伺っていると、盛り土など復興に向けた動きは進んでいるように思えます。しかし、こころの支援はこれから先も大事なことと肝に銘じ、次年度も活動を継続いたします。
◇教育支援活動
2016年1月23日に開催した教育シンポジウムは「自ら考えてものを創るチカラ=日本の未来を創るチカラ」と題し、クリエイティブ思考をどう育むかについて各界の皆さまにご講演いただきました。本シンポジウムへの関心は高く、教員の方を中心に全国から多くの方にご来場いただきました。
アンケートへの回答では、「もっと多くの教員が今日この場に来ていたら、きっと教師側の意識変革もできたと思う」等、今後も継続した開催を望む声が多数あり、今回の内容やアンケートの回答を参考に次年度の開催に向けて企画してまいります。
◇会員・一般を問わない交流の促進
これからのOACを担っていくべき若者たちに新しい刺激と交流が得ら場としてワークショップ形式でお互いの考え方や見識を広める機会「CREATOR FEST」を、東京、名古屋、そして関西でも初めて開催いたしました。特に、名古屋ではOAC会員以外の方の参加が多く、公益事業としての役割も担えるようになりました。
また関西で開催した理事会には、関西地区の会員社の方々にもオブザーバ参加をいただき、若手層へOAC活動を担ってもらいたいとの声が多く、その活動方法やサポート体制の構築に向けて今後動き出してまいります。
公益事業としての責務の中にも、多様な方々との繋がりを大切にし、また結果としてビジネスに結びつくよう努力しています。
◇活発な部会活動
経営部会、クリエイティブ部会ではオリンピックエンブレムの問題に絡み議論がなされました。特に経営部会では次年度の開催とはなりますが、知財権にまつわるセミナーの開催を行うことといたしました。わくわく創出部会では、賛助会員社との連携を常に模索しつつ、ソリューションの提供に努めています。教育支援部会ではポートフォリオ講評や模擬面接などキャリア支援にまつわる動きや、中学校での出前授業に当たりました。また、広報委員会では部会を横断してOACのブランド価値を高めるための議論を開始し始めました。次年度はまず、OACのWebサイトの見直し、リニューアルを行う予定です。最後に地方活性化への取組みですが、岩手県岩泉町へ2016年3月に訪問し、調査して現れた課題に対する解決策の提案、またヒアリングを行いました。すぐ何かしらの結論が出る話ではありませんが、今後もコミュニケーションを図り、対応してまいります。
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