公益社団法人日本広告制作協会(OAC)は、コミュニケーション・デザインの振興を通じて、わが国の教育・文化の向上及び産業・経済の発展に貢献し、あわせて調査研究、技術開発、国際交流の活動を行い、広く公益に寄与することを目的とする。
現在、あらゆるメディアのデジタル化が進み、生活者のメディア接触行動、情報行動は一変し、広告・コンテンツ制作を取り巻く環境も大きく変化した。スマートデバイス、ソーシャルメディア等への対応はもちろん、あらゆるメディアを駆使したキャンペーンから事業や企業の戦略広報、社会的なテーマの解決にいたるまで、我々の活動分野は広がっている。活動内容も、単に制作・実施にとどまらず、構想・企画といった業務へも広がりを見せている。つまり、我々の立つ分野は「広告」を含みながらより広い範囲を示す「コミュニケーション」へと拡げ、また、活動自体も企画・制作・実施を概括する「デザイン」として捉えなおす必要が生じている。
コミュニケーション・デザインとは、「プロモーションやブランディング等の広告制作から、商品開発、事業設計、さらには社会的課題の解決に至るまで、企業(クライアント)と生活者、そして社会の間に存在する様々な課題を、コミュニケーションの企画・制作・実施をもって解決する行動」と定義する。
したがって、コミュニケーション・デザインに携わる者(=クリエイター、制作者)は、その活動を通じて人を幸せにすることのできる成果を世に出し、文化や社会に貢献することを使命とすべきであると考え、OACはその志をもって、国内外で発生する社会的な諸問題を真摯に取り上げ、広く公益に寄与するための事業を実施することとしたい。