人と地域に温もりをもたらす「銭湯」の灯を次世代へつなぎたい。そんな想いのもとにポスターを制作し、銭湯の浴室を会場とした展覧会を全国で展開してきました。こうした活動がキッカケとなり、遠く離れた銭湯同士が連絡を取り合うなど、新しい「つながり」が広がっています。
2017年から始めた本企画は、令和元年(2019年)で3回目を迎えています。
コロナ禍の影響を受け、残念ながら令和2年(2020年)の今年は開催を見送っています。
出来るだけ多くの銭湯で開催し、その意義を全国レベルで浸透させることを目的に、北海道(2 軒)・東京都(1 軒)・埼玉県(1軒)・神奈川県(2軒)・石川県(2軒)・愛知県(2軒)・京都府(2軒)・広島県(2軒)・福岡県(1軒)・熊本県(1軒)にて開催いたしました。作品数は64 点。 男湯、女湯それぞれ32 点を展示し、途中入れ替えを行い、2 度来ると全ての作品が観られる仕組みは従来通りとしました。
今回は、10都道府県にてTV 局9社、新聞8社、タウン誌2社、そして40社を超えるWEB メディア掲載と、その関心の高さがうかがえました。また、twitter 等SNSも活用し、多くの方の来場促進にも努めました。
銭湯を訪れ、投票いただいた数は過去最高を記録し、特に熊本県・福岡県での投票数が多い結果となりました(TV、新聞での露出数も影響していると思われま す)。
なお、人気投票1 位の作品は2020 年2 月に全国の銭湯(2,190 軒)に配布し、この試みをより多くの方に 知っていただく機会になればと考えています。 表彰に関しては、人気投票の1 位と2 位(同数2 点)と人気投票とは別にクリエイティブの観点から選考した、OAC 賞(佳作含む3 作品)を対象といたしました。