私たちのクリエイティブのチカラで社会に元気を
皆様は、コロナワクチンの接種をすまされましたか。ワクチンの接種でコロナ感染症を根絶できるわけではありません。日々の手指消毒やマスク着用による飛沫の防止は、今後もしばらくの間は絶えず心がける必要がありますね。会員社の皆様をはじめ、社会の様々な場所で活動されている方々には、コロナ禍による行動変容や生活スタイルの変更を余儀なくされたと思います。
このような環境下で、日頃の生活や健康を守る医療従事者の方々はもとより、電車やバスなどの交通機関に携わる方々や毎日のゴミ収集など、コロナ禍の中でも私たちの日常生活を普段と変わらず懸命に確保してくださるエッセンシャルな方々がいらっしゃることに気づきました。ありがたいことです。
ともすれば自分の生活のことしか考えられない昨今ですが、だからこそ我々が出来ることがあるはずです。毎日出すゴミ袋に「ありがとう」とひとこと添えることもそのひとつ。私たちの感謝のメッセージを、誰かが用意したものを使うのではなく、個々で「伝えたい」と思う気持ちを行動に起こすこと。そこに私たち得意のクリエイティブのエッセンスを加えれば、お互いを尊重しあう明るい社会が見えてくるはずです。そんなことが出来る「クリエイティブのチカラ」を広めていくことが我々の使命だと思います。
クリエイティブのエッセンスは、あなたの目の前に広がっています。
広告づくりの本質は、相手のことをよく考えて、それに相応しい方法で相手にメッセージを届けること。
その本質から外れずに、様々な手法を用いて効果的に届けること。
プロとしての私たちは従来の枠にとらわれず、知恵と工夫で柔軟に社会に貢献できるはずです。公益社団法人日本広告制作協会 OAC として会員社の皆様と共に、世界を、日本を地域を元気にする様々なメッセージを発信してまいります。
9年間続けてきた岩手県大槌町へのカレンダー支援は、地元の子どもたちを巻き込み、自分たちのふるさとを見直すものへと変容してきました。この取り組みは、様々な場所でも展開出来るでしょうが、私たちの手が離れても、その場所にその想いを根付かせることが大切だと思います。
今年は三陸鉄道とその沿線の支援に取組みますが、どのようにこの「想い」を根付かせていくか、常に念頭において進めていこうと思います。またタクシーや銭湯などの支援事業もコロナ禍で実施が難しい状況ですが、更に知恵を出して何が出来るかを模索していきます。
委員会も今はオンライン。今はその中で出来ることを実施しています。また地方の方の参加が容易になったのはオンラインならではのもの。この部分は今後も残していきたいものです。さて、このような状況中、改めて雑談の大切さを知った次第です。人とのつながりも、その人を知ったうえでのもの。そこから関係性が生れていきます。広告制作会社を中心に、関係する様々な業種や美術系学校の方々が、共に協力し合える場作りや会員同士の交流も当協会の大切な活動の一つ。今後は更にSNSなどの活用なども念頭に入れ、この時代ならではの「つながり」も模索しつつ、いつか再び「乾杯!」の声が聞こえる日まで豊かなつながりを維持していきたいと思います。
広告制作業界の未来を確かなものにするためには、まずは会員社の若手プロデューサーやクリエイターを積極的に当協会の活動に巻き込んでいくことだと思います。そして若手クリエイターの発表の場も今後は設けていきたいと思います。若い世代の知恵やアイデアを結集し、社会に貢献していきたいと思います。また、業界を目指す学生や美術系学校への支援が重要な意味を持ちます。多くの学生に「クリエイティブの考え方」を学ぶ機会を設けることにより、学生達を社会へとつなげ、次世代クリエイターを育てていく取り組みも大切な事業の一つです。
当協会がさまざまな公益事業に取り組めるのも、会員の皆さまが経営的に健全であることが大前提です。経営に関しての悩みを分かち合い、問題解決の糸口を共に探るために、誰もが直面する経営課題をテーマとしたセミナーや勉強会を開催しています。
テレワークが当たり前となった今、これからの営業活動はどうあるべきか、在宅勤務に於ける労務管理の問題点や今後のオフィスの在り方など、時代の変化に伴って生じる様々な経営課題に関しても、会員同士でシェアして共に解決の糸口を探し始めています。また昨年同様、会員社の皆様にとって有益な情報を発信し続けてまいります。
公益社団法人日本広告制作協会(OAC)は、これからも集い、つながり、さまざまな活動を通じて共に高め合うことを目指します。皆さまのご参加を心よりお待ち申し上げております。