近藤委員長
今回は来期行いたいことに関して、意見交換を中心に進行していきます。
先ず・・・と、2019年度経営委員会のセミナー等事業の紹介。
2020年2月に予定していた篠原紙工さんの回がコロナの影響で中止となり、その後はZOOMを通じて皆さんの現状確認、そして意見交換に費やしてきました。
【2020年度 内容】
○2020年6月9日(火)「緊急事態宣言後の広告制作会社の新しいあり方」
○2020年7月7日(火)「Withコロナ時代の営業手法」
○2020年8月6日(火)「経営の課題持ち寄り意見交換」
○2020年9月15日(火)社員のモチベーションの維持方法と評価・査定の基準をどうするか 意見交換有効なツールやその方法」
○2020年10月13日(火)「コロナと経営(9月時点の現状)」アンケート結果踏まえての意見交換」
○2020年12月8日(火)「俯瞰して考えるコロナと経営」講師:鈴木前理事長
経営委員会の担当理事との間で、来期どうするかの打合せも行い、下記のような内容が出てきました。
・リアル →オンライン・リモートへの移行に関する成功事例
・トレンドを語れる目玉スピーカーを招きたい
・経営者の閉塞感を打破する発想法を知りたい
・他、2,3月は野口会計法務事務所の野口さんや、以前も講師をお願いした廣本社会労務士などはどうか
・羽田空港の拡張に伴う今後の発展を見学(コロナ収束が前提)
さて、皆さんどのような意見をお持ちでしょうか?
○日々に追われ、特に2月7日(緊急事態宣言終了予定日)以降の動きも気になって、ゆとりがない状態です。現状ですが、経理部門とリーダーは出社。制作は在宅勤務。クライアントとは、リーダーが中心となりコミュニケーションを図り、それを制作に伝えていく役割を担ってもらっている。
○ 来期事業に関しても、リアルで集まるのは難しく、オンラインで出来ることをやるべきだと思う。また昨年は、経営者の悩み相談的なことで終始したが、来期はもう一歩進めて、この時代をそして未来をどう乗り切っていくべきか、前向きに考えられる機会にしていきたい。
○ 個人的には、昨年色々と経営に関する問題などをテーマにした話し合いはとても参考になった。これから先も、現状の経営事情やこれから先のビジネスモデルなど、各社の状況を聴いてみたい。
近藤委員長
確かに参考になることは多かったです。
○ 先月の鈴木前理事長の話は励ましになった。各社の事情に関しては、私も聞いて参考にしたいとは思うが、各社事情は様々でもあり、全てをさらけ出すわけにもいかない部分もあるだろうから、話せる範囲で聞かせてもらうのが実情かもしれない。なお、これはコロナ以前から始めていたが、グラフィックだけに頼らず、モーションキャプチャーやV Tuber、動画系などの分野を伸ばしていこうとしている。
○ コロナ云々に関わらず、グラフィック分野の仕事の落ち込みがあり、昨年2020年は大幅減となった。今後はグラフィック以外の分野に向かわざるを得ないだろし、それをどう伸ばしていくかが課題になってきそうだ。
○ 当社もグラフィックの仕事は減っている。営業的にもデジタル分野の取り込みに動いているとはいえ、すぐにデジタルの仕事が生れるわけでもなく苦戦している。
○ 各社、グラフィックからデジタルへの移行にどう対応していくかは、共通課題だ。
○ 電通に関しても、グラフィック以外の事業分野が増えている。その中で、クライアントの事業活動にクリエイティブのチカラをどう役立てていくか、視点の変化がある。
○ 電通は本年1月1日付で、下記のような組織変更があった。
・「CDC」を廃止し、「zero」を新設
・「ビジネストランスフォーメーション・クリエーティブ・センター」を新設
・「カスタマーエクスペリエンス・クリエーティブ・センター」を新設
・「ソリューション開発センター」を「ソリューションクリエーションセンター」に改称
・「アクティベーションソリューションセンター」「電通ライブ(局)」と統合し、アクティベーションビジネスセンターを新設
クライアントの事業領域にコンサル的な側面を持ち、広告会社ではない立ち位置への変革を進めていくと思われる。但し、そのアウトプットは、最終的には映像、グラフィック、デジタルなど変わらないとは思う。但し、顧客体験領域等では、アドではなく、アプリやVR/ARなどの分野でのアウトプットなども考えられる。もちろん、このコロナで生まれた状況でクライアント側もデジタルシフトをしてきているわけだが、この先もリアルとオンラインなどハイブリッドの傾向は続くと考えられるので、その流れに乗っていかざるを得ないのかもしれない。また、クライアントと話していると、紙・印刷に掛けるコストを減らしてその分を別のものへ使いたいという意向も多い。なお、デザイナーが暇になっていると印象はない。
○ アウトプット=デジタルの傾向になると、ウエブ会社と広告制作会社が競合してくるのかな?
○クライアント側もクリエイティブの重要性は理解してきているので、デジタル隆盛となってもクリエイティブの質を求める傾向は変わらないと思う。
近藤委員長
デジタル分野にしろ、グラフィック分野にしろ、我々の領域ではあるが、グラフィックデザイナーをどうjobチェンジさせていくのか、興味深い。
○紙媒体の減少が続く中、今後はグラフィックデザイナーという肩書をやめようと着手している。そのために、社員には各種セミナー受講など、勉強してデジタル分野にシフトしてもらう手を打ち始めた。一例だが、DTPなどオペレーションを中心とした仕事をしてもらっているデザイナーにコーディングを覚えてもらい、彼らはその部分でも対応出来ている。今年は更にその流れを加速させていきたい
○若い人はまだ良いが、中年層だと今までのグラフィックデザイナーとしてのプライドもあり、jobチェンジする踏ん切りがつかないようだ。グラフィックがやりたいという声は根強い。また、若い人の中では、それでもグラフィイクがやりたいと転職するケースも出て来ている。またコロナ禍での新卒の研修についてだが、東京がこの状態なので、当社は名古屋にも支社があるので名古屋で研修を行うなど、モチベーションを下げないための工夫をしている。
○今までの流れとは別の話だが、弊社は昨年よりベトナムの制作会社(デザイナー)との付き合いが生れ、時間を気にせず、リモートでの対応をしてくれている。東京で外部スタッフにお願いするより安価でもあり、利益確保の点でも助かっている。なお、日本語に精通している方も多く、言葉の問題はない。また、クオリティ面だが、こちらでのディレクションで上達も早く、良いものをつくってくれる。
○弊社でも海外のチームにお願いするケースがあり、主にCG制作、リモートでの撮影など、昨年はその比重も多かった。なお、単価はケースバイケースで一概には言えない。
なお、本日初参加での㈱電通クリエーティブXの星野さんが参加。冒頭、自己紹介をいただいた後、本日のミーティングの入ったことを付け加えておきます。
以上で、本日の経営委員会は終了。
次回は、2月16日を予定しています。