この2年間は、地元の子どもたちに絵を描いてもらい、それをクリエイターがカレンダーに仕上げる手法を取っていました。今回は、その子どもたちに大槌の風景や産物の「自慢」をキャッチフレーズにしてもらい、その言葉からの発想をクリエイターがカレンダーに仕上げる試みとしました。
<出前授業の実施>
2016年6月9日、大槌町立吉里吉里学園小学部の4年生14名に「キャッチコピーのつくり方」の出前授業を行いました。先生役は、教育支援部会部会長の黒須治さん。「広告には送り手と受け手がいるね。今日は受け手のことを考えながら、吉里吉里のいいところを吉里吉里を知らない人にどう伝えるか考えてみましょう」。ウオーミングアップで「いちごを知らない人に、どう伝えるか」。甘くて赤い、ツブツブがいっぱい、なんでもいいから数多く出してみよう。ここから、スタート。その後、7人1グループでテーマを決め、いよいよキャッチフレーズづくり。
地元の伝統芸能「虎舞」をテーマにしたグループは、「300年も続くドキドキなリズム」という素敵なコピーを創ってくれました。
そして翌10日は大槌学園小学部4年生70名に授業。大神楽をテーマにしたチームは「力をあわせて神様をわらわせる」と、これもまたビックリです。子どもたちの笑顔とパワーに圧倒された2日間でした。
<カレンダー展・贈呈式>
今回は、初めて地元大槌での展示を実施。全応募作品55点を現地の大型スーパー「シーサイドタウンマスト」に展示し、カレンダー300本を無料配布いたしました(2016年11月10日~16日)。
11月13日には、平野町長、大槌学園の大森学園長、吉里吉里学園小学部の佐藤副校長、そして我々と大槌町との接点となっていただいた佐藤幸子さんをお招きして同会場にて贈呈式を行いました。
今回、大槌町へは1,000部、大槌学園小学部680部、吉里吉里学園小学部160部、そしてシーサイドタウンマストでの無料配布300部の合計2,140部を贈呈いたしました。
また、本カレンダーを待つのは大槌の方だけではなく、このカレンダーのファンになった方々や、本趣旨に賛同し販売の協力をいただいた盛岡川徳百貨店様や槌音プロジェクト様のおチカラもあり、246本を販売。売上の24万6千円は、全て大槌町の「災害の記憶を風化させない事業」に寄附いたしました。