OACは今年50周年を迎えました。
節目の年にあたりますが、コロナ禍を経た昨年2023年度は経営難を主な理由に当協会を退会される会員社が続出しました。
コロナ禍でデジタルシフトが進み、それに対応出来なかったケース、仕事で取り組んでいた業種の売上の減少など、様々な事情があったかと思います。
この状況を受け、変化に柔軟に対応できる今後の制作会社のあり方を模索し、その支援に努めてまいります。
また、このような状況だからこそ「デザインの価値」を高め、会員社の1社1社が、多くの企業や自治体などから「相談される制作会社」存在へと変革する好機だと捉えます。
そして当協会としても、全国の制作会社とのネットワークを構築し「制作会社から相談される協会」、そして「企業や自治体の相談窓口としての協会」へと変革を目指します。そして社会に貢献できるよう、新たな50年を見据えた展開に努めます。
「相談される制作会社、協会」を継続していくためにも、次世代経営幹部、若手クリエイター、そして今後この業界に入ってくる学生の育成に注力していきます。
ともすれば、若い時代は感覚や感性に視点が行きがち。しかし課題を確実に捉え、その意味合いを探り、何が企業・自治体・そして生活者にとって有益なのかを考えること。自分事化し言語化できる存在になってほしいと考えます。
これは、デジタルだろうが、グラフィック、映像、その他の新たな分野を問わず共通しています。
また、次世代の経営幹部の方も、同様に課題を見据え、社員が働きやすい環境をどう構築していくべきか、考える場を設けていきたいと思います。
課題解決力の向上に努めた上で、アウトプットの表現力向上にも努めていただきます。
この実現に向け、セミナーの開催や若手同士の話し合いの場で刺激が得られる機会を設けていきます。
本年度行う各事業とも、この方針に沿って実施してまいります。
クリエイティブを活かし、育む (クリエイティブ・ボランティア事業) |
公益 | 収益 | 共益 |
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未来を拓くニッポン・デザイン展(OAC50周年記念事業) | ○ | ||
三陸鉄道ならびに沿岸市町村支援カレンダー制作 | ○ | ||
「一行タクシー」(東京ハイヤー・タクシー協会とのコラボレーション) | ○ | ||
相談されるOAC(コンサル活動) | ○ | ||
第8回 想いを伝えるカードデザイン大賞2024 | ○ | ||
第13回 OAC学生広告クリエイティブアワード2024 | ○ | ||
第13回 OAC学生アイデアで社会をよりよくするコンテスト | ○ | ||
経営と人材の育成のために | |||
経営セミナー・勉強会の実施 | ○ | ||
若手クリエイター(学生)がデザインや課題の本質を学ぶセミナー・勉強会の実施 | ○ | ||
若手クリエイターを中心としたアウトプットのためのスキルアップセミナー開催 | ○ | ||
若手クリエイターを中心とした「CREATOR FEST」の開催 | ○ | ||
デザイナー等今後のプロフェッショナルのあり方を考える | ○ | ||
全国の制作会社とネットワーク構築(アンケート調査の実施) | ○ | ||
学生(学校)支援活動 | ○ | ||
講師派遣・学生広告団体(東広連)支援 | ○ | ||
広告関係団体との情報交換 | ○ | ||
会員企業相互の発展のために | |||
CREATOR2025誌の監修 | ○ | ||
E&O 保険 | ○ |
各委員会は連動し、運営してまいります。
理事会メンバーを中心に、全会員社が関わる活動とする。
クリボラ事業でも、三陸鉄道やタクシー協会などと組み事業を展開してきたが、今後はその範囲を自治体や、中小企業などへと広げ、地域社会に関わる皆さんの健全な発展、公正かつ自由な経済活動の機会の確保及び活性化につなげることを目的とし、その相談窓口となり、その活動支援に向かう。
従来のクリエイティブのチカラで社会貢献する事業を更に進め、クリエイターの価値、デザインの価値を社会に広めることを目的とする。
また若手クリエイターの参加を促し、既に行っている事業はもとより、社会課題の解決のための勉強会等を行い、その実践に努める。
コロナ禍での経験を踏まえ、より柔軟に変化に対応できる会社経営に役立つセミナーや勉強会を実施。
今後の制作会社のあり方、社員が働きやすい環境整備など、現在の経営者はもとより若手の経営幹部への参加を促し、より良い経営をデザインする場を設ける。
若手クリエイターが参加しやすく、交流できる場を創ることは今後のOACには欠かせない。
この観点から、本委員会では若手クリエイターがデザイン思考を深め、そのアウトプットに関わる様々なスキルを向上させる場や闊達な意見交換の場を設ける。加えて本業界の今後を担う学生の支援に努める。
誰もがデザインや映像を扱う時代。そんな時代のプロフェッショナルとは何だろう。
プロに依頼すると本当に結果は違うのか。我々は本来の意味でのプロフェッショナルなのだろうか。その意味合い・今後のプロフェッショナルのあり方を探る。また、その情報を各委員会、全会員社に伝え、今後の道標としたい。
全国の制作会社とネットワークを築き上げ、共に「デザインの価値」・「クリエイターの価値」を高めたい。それを実現すべく、全国の制作会社へのアンケートの実施などで会社経営やデザインのあり方についてなどの有益な情報を共有し、フィードバック。信頼を構築していく。
その上で、当協会の価値も高めていくことを目的とする。各事業のリリースも従来通り行うが、それをもって「相談される協会」としての位置づけを確保する。
開催日: 2024 年 5 月 17 日(金)~ 19 日(日)
会 場: 渋谷ヒカリエ 8F 8/COURT
デザインは文化を創出し、文化は価値を生み出し、価値が未来を創ります。
デザインが持つ大きな役割と価値を改めて社会に示すために、ニッポンの魅力とチカラを深く、そして幅広く「デザイン視点」から再発見した作品を展示いたします。
なお、費用は積立ていた特定費用準備資金にて賄います。
岩手県を主要株主とする第三セクター方式の三陸鉄道。本年も三陸鉄道ならびに、その沿線各地の地域活性化と観光促進を目的に支援を継続いたします。
今回も昨年に引続き宮沢賢治の詩や童話のフレーズをテーマに作品を公募。
宮沢賢治の世界観と現代の三陸ならびに岩手を融合させ、より岩手・三陸への観光に結び付く内容を目指します。
タクシーの車体にタクシーへの共感を醸成する一行のコピーをラッピングし、東京の街を走る。
2019年に初実施以来、コロナ禍の中止期間はあったものの、2022年、2023年と3回実施しています。
2024年の実施は東京ハイヤー・タクシー協会内で検討中も、「一行タクシー」の継続を念頭に計画しているようです。
なお、実施の際は、よりタクシーを使用したくなる施策を検討します。
三陸鉄道やタクシー協会、また銭湯組合などと組み事業を展開していますが、今後はその範囲を自治体や、中小企業などへと広げ、その相談窓口となることを目指します。地域社会に関わる皆さんの健全な発展、公正かつ自由な経済活動の機会の確保及び活性化につなげることを目的とし、その活動支援に向かいます。
今期は、当協会の活動実績(デザインの価値など)などを全国の自治体や商工会議所などへ広くアピールし、「相談・助言」ならびに、実際の活動施策の実施に向かいます。また、担当委員会にて社会課題をピックアップし、何が出来るか検討・提案できるよう、模索してまいります。
コミュニケーションのあり方をいま一度見直そうと始めたカードデザイン大賞は8回目を迎えます。
広告も商品や企業の想いを伝え、購買やファンになっていただくための活動ですが、その考え方を学ぶキッカケにしてもらいたいと考えています。
学生や一般の方の参加が多いのですが、プロのデザイナー方も共感をもって伝える、伝わる作品をお待ちいたします。
学生を対象にした本アワードは、課題解決力の向上を目的に、実際の企業より課題をいただ
き実施しています。各企業の課題の本質を探り、それをどう表現するか。残念ながら課題の意味合いを捉えきれず、見た目のレイアウトに注力する部分が多いようです。
本アワードを通じ、学生時代より課題解決の思考を学んでもらいたいと思います。
自ら課題を考え、自らその課題解決策を考える。そんなクリエイティブな行為を若いうちから
実践してもらい、今後に役立ててもらいたい。
本主旨が、教育現場のニーズに当てはまり、学校の授業としても取り上げられているようです。
基本的には、学生個々人が自ら考え、取り組むこと自体が重要と考えていますが、アイデアを採用しその実現に向けた展開は出来ないか等、本年はよく吟味していきます。
コロナ禍でのデジタルシフト、グラフィック業務の減少等にて売上の確保が難しい状況が続きました。
この経験を踏まえ、より柔軟に変化に対応できる会社経営と今後の制作会社のあり方を探っていきます。
現在の経営者はもとより若手の経営幹部への参加を促し、より良い経営をデザインするセミナーや勉強会の場を設け、経営上の課題解決に向かいます。
仕事を作業にさせないこと。今後AIが更に進化し、業務効率は今以上に改善されるでしょう。
そんな時代に求められるのは、様々な課題を解決に導くアイデアや発想力、提案力だと思わ
れます。
この実現のために若手クリエイターの今後に役立つセミナーや勉強会を実施し、課題
解決力の向上を目指します。
これまでも人気の高いIllustrator・Photoshopの最新機能・作業効率アップや動画編集を
中心に、メタバースやAI、デジタルマーケティングの実際など、最新情報を学ぶ場を設けます。
上記デザインや課題の本質を学ぶセミナー・勉強会で得た知識をアウトプットの表現面での
スキルアップ向上を目指します。
学び、スキルアップし、そして自分の幅を広げるためにも、他者の考え方に刺激を受ける場も必要です。
多忙な日常から少し離れ、会社の中だけでは得られない知識や新たな発見と出会う場として、コロナ以前に実施していた「CREATOR FEST」を復活。
会員社はもとよりクリエイティブ業界で働く若手クリエイターに呼びかけ、「集い、話すことによって生まれる価値」を体験する機会を創出します。
(一般公開のディスカッション・交流会形式等を模索)
誰もがデザインや映像をつくる時代。そんな時代のプロフェッショナルとは何だろう。
デザインの価値を高めていくためにも、創るクリエイターや制作会社が一般の方々とは異なり、真の意味でのプロフェッショナルであるべきと考えます。
それには何が必要なのか。討議・検討を重ね、ここで出た内容を全会員社はもとより、学校関係者にも伝え、今後の人材育成や採用に関しての一つの指針なるよう努めます。
「デザインの価値」・「クリエイターの価値」を高めていくためにも、全国の制作会社と想いを共有したい。
それを実現すべく、全国の制作会社へのアンケートに実施などで会社経営やデザインのあり方等、制作会社として共通の課題となる設問を通し、その情報をフィードバックし共有していく。
また、全国の制作会社にとっても役立つ存在となるよう努めていきます。
なお当協会は、コロナ発生以降経済産業省の「セーフティネット5号業況調査」に協力し、会員社よりいただいた売上の推移を調査し、それを元に全国の制作会社の売上を推計して提出しています。
全国の「広告制作業」の今後を考え、毎年四半期毎に調査を行っていますが、このことをアピールしているわけではないので、制作会社の方々は知らないと思われます。
これを機に全国の制作会社に当協会の存在をアピールし、且つ全国の制作会社から「相談できる協会(OAC)」としての意義を感じてもらえるよう努めます。
就活生への一助として、業界や仕事内容を知ってもらうために、若手クリエイターによるパネルディスカッションを開催してきました。
本年もその継続や、大学生に向けたポートフォリオ講座の実施・検討など、学校内では得られ難いこと等、学校関係者の皆さんと共に考え、支援していこうと思います。
また、必要に応じ「学校と制作会社の情報交換会」、横の繋がりが薄いと言われる「専門学校同士の情報交換会」など、行ってまいります。
専門学校の学校関係者評価委員会・教育課程編成委員会への参加。ならびに講師派遣依頼への対応を行います。
また、東京学生広告研究団体連盟(東広連)活動の支援(ワークショップやセミナーの開催)ならびに同団体の学生広告展の審査協力を行ってまいります。
広告関係団体との情報交換を行い、共に「デザイン・クリエイティブの価値」を高めていけるよう、想いを同じくする団体とのネットワーク化を推し進めます。
また、情報交換で得た有益な情報は会員社を中心に共有に努めます。
毎年12月に宣伝会議社より発刊しているCREATOR誌の監修。
自社ブランディングを捉え直す機会として、そして自社をアピールする機会として会員各社にとっては貴重な場となっていると思います。
また学生にとっては制作会社を知るために、そしてクライアントサイドはパートナー探しのための情報源として活用されています。
今年度はCREATOR2025として発刊を予定し、内容のより一層の充実を図ります。
また、全国の制作会社へのネットワーク化により、本誌への参加も併せて呼びかけていこうと思います。E&O とは、Errors「過失」、Omissions「怠慢」の略語で、職務の遂行上の過失や怠慢によって顧客等の第三者に経済的な損害を与えた事に起因し、法律上の賠償責任を負う事によって生じた損害を補償します。
OAC独自の本保険は、主にデータ入力ミスや著作権に関して活用され、現在18社の会員社が加入。新たに加入を検討される方は事務局までお問い合わせください。